木曜日・想い 13
「昌獅、今日はありがとうね。」
「ああ。」
病院での結果は異状なしだった。
昌獅は暗くなっているからって友梨を言えまで送ると言い張り、そして、遠慮する友梨と数分言い争いがあったが、結局友梨は昌獅に負けた。
家の前で、友梨は振り返りながら昌獅に頭を下げる。
「何もなくてよかったな。」
「何にもないと思ってたよ?」
「…万が一というのがあるだろう。」
「ないない、私だよ。」
「……。」
昌獅は何とも言えない顔をして溜息を零す。
「本当にお前は。」
「何?」
「いや、ちゃんと休めよ。」
「うん、昌獅もちゃんと休んでね。」
「ああ。」
友梨は昌獅の背中が見えなくなるまで見送っていたが、数歩歩いた昌獅が急に立ち止まる。
「友梨。」
「ん?」
「さっさと入れ。」
「えっ?」
「見送んなんていいから、さっさと入れ。」
「えっ、でも。」
「いいから。」
急かす昌獅に友梨は顔を顰め、大人しく中に入る。
「何なのよ、一体。」
「お返し、愚姉。」
「ゲッ、智里。」
行き成り顔を見せた智里に友梨は顔を顰める。
「あら、ご挨拶ね。」
「う、ただいま。」
「あの駄犬から聞いたわ、カードあんな場所に隠されていたなんてね。」
「うん。まさかだね。」
「でも、これで、十枚ね。」
「うん…ん?十枚って?」
「さっさとお風呂に入りなさいってお母さんが言っているわよ。」
「智里。」
友梨の疑問に答える事無く、智里はさっさと二階に行く。
「もう、何なのよ。」
友梨は怪訝な顔をしながら智里を見送った。
そして、友梨がお風呂から上がると、案の定あのメールが入っていた。




