月曜日・第一ゲームの行方 13
友梨は呆然と流れる音楽を耳にしながらあっけない終わりにポカンと口を開けていた。
「…何つー顔してるんだ。」
友梨はゆっくりとした動作で顔を上げうと汗まみれの顔をした昌獅がそこにいた。
「……終わった…の?」
呆然と問う友梨に昌獅は苦い顔をする。
「………終わってはないだろうな。」
「……。」
「昌獅。」
昌獅の容赦ない言葉に友梨は俯き、勇真は咎めるように昌獅の名を呼んだ。
「本当の事だろう。」
「だが。」
「終わっていない、そうだろう、友梨。」
名前を呼ばれ友梨は真っ直ぐに彼の瞳を見つめる。
黒い目が光の加減からか茶色に見える瞳は友梨に何か語り掛けている。
友梨はしばらく彼の瞳を見て気づく。
「智里…美波っ!」
友梨は自分の事でいっぱいだった頭がようやく他の事を考えられるくらい余裕を持ち始め、そこで二人の妹の存在を思い出す。
そう、昌獅が終わっていないと言ったのは二つの意味があったのだ。
一つはまだ、このゲームが始まりであり、次がある事。
そして、もう一つはここから離れた場所でも巻き込まれて、今もまだ戦っている事を。
友梨は唇を噛み、妹たちがいる方向を見るめる。
「どうか、無事で。」
二人ともしぶとく生き残る気もしなくはない友梨だったが、それも、血の繋がった家族を心から心配しているのも事実だった。




