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ダークネス・ゲーム  作者: 弥生 桜香
第三章

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月曜日・第一ゲームの行方 9

「――っ!」


 友梨がきつく目を瞑っていたが、いつまで経っても、衝撃はこなかった。

 それどころか、鈍い音がして、呻く音と、安堵の溜息が彼女の耳に届く。


「この馬鹿。」


 頭に軽い衝撃と優しい声に友梨は目を開ける。

 額から汗を流した精悍な顔立ちの昌獅がそこにいた。

 自分は助かったのだと、友梨は張りつめたものが切れたかのように涙を一粒零す。


「――っ!」


 ギョッとした顔をする昌獅に友梨は慌てて涙を拭うが、涙は簡単には止まってくれなかった。


「……まだ、終わってない。」


 ポンと友梨の頭を叩き、彼は無防備となった彼女を守る為に戦闘態勢に入る。

 友梨は唇を噛み、そして、深呼吸をする。


 怖い。


 恐い。


 こわい。


 コワイ。


 心はまだ怖かった。


 でも、ここで止まった所で、何も解決何てしない。

 だから、友梨は自分を守ってくれた背中を見つめる。

 自分とは違って鍛えられた背中。


 逞しく、強い。


 でも……。


 友梨は彼の背中を見て励まされる。


「まだ、終わっていない。」


 先ほどの彼の言葉を呟き、友梨は未だに震えている足を動かす。

 今ここで襲われたら一溜まりもないが、彼女は一人ではなかった。 

 彼女を、友梨を守ってくれる人はいる。

 だから、その信頼にこたえる為にも友梨は前に進むのだった。

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