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異世界×プロジェクトマネジメント  作者: 爽一郎
1章 プロジェクト発足すべし
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第23話 プロジェクトチームの利点

ランペルツォンが、少し間をおいて答える。


「…できるさ。ある程度はな。

 だが、兵団内よりも、ギルドやそのほかの組織の人間のほうが適したスキルを持っているかもしれない。

 例えば、魔道具のスキルは商工会にはおよばないし、建設スキルは大工には勝てない。

 これが、お前の言うプロジェクトで協働することの有用性ということか」


ヒロは、うなずいた。


プロジェクトとは、ある目的の達成のために必要な人材を集めてチームを作り、活動することだ。

その必要な人材は、各専門知識を持つメンバーを選ばなければ、うまく目的は達成できない。

各専門知識は一つの既存組織ではまかないきれないことが多い。


だからこそ、臨時組織としてプロジェクトチーム画結成されるのだ。


「その通りです。

 王国兵団が隣国との緊張でリソースを避けないのなら、なおさら協働するべきだと、私は思うんです」


「だが、たった一ヵ月そこらしかシュテリアにいないような人間が、本当にこの国のことを考えて動くとは思えな…」


「いいえ。

 私は、短い期間だとしても、すでにこの国の人にたくさん良くしていただきました。

 レインさんも、ジュドーさんも、ギルドの他の仲間も、死なせたくはありません。

 ゾームという脅威が迫っているなら、私は真剣に、全力で、プロジェクトを成功に導きます。

 私は、プロジェクトマネジメントに手を抜いたことなんて一度もないです」


最後の言葉に、ヒロは力が入った。

ランペルツォンは、じっとヒロを見た。


1分ほど沈黙が続いた。


ランペルツォンが沈黙を破る。


「はやり、部外者は信用できない」


ヒロは押し黙った。

これでもダメかと。


そんなヒロに対して、ランペルツォンは続けて言う。


「…だが、今はお前の言うやり方が最善だろうということも理解はできる。

 私もこの王国を守りたい。

 子供のようにだだをこね続けるわけには行かないからな。

 今は、お前の言うとおりにしよう。

 だが、いつ投げ出すともわからない部外者は、やはり信用できない。

 常にお前の動向を見て、判断させてもらう」


「ありがとうございます!

 信用に足るかどうかは、私の行動で見極めていただければと思います」


「ヒロ、やるじゃないか。

 ランペルツォンは頭の固い奴だが、優秀だから百人力だ!」


ジュドーがヒロの肩を抱きながら言った。

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