第22話 兵器の作り方
ランペルツォンは机に近づき、兵器開発の流れについて説明を始めた。
ヒロはその説明を、質問しつつヒロなりに解釈しながら書き留めていった。
大まかに表すと、下記の流れである。
フェーズ①モンスターの調査
兵器で討伐する対象のモンスターがどんなものかを調査する
フェーズ②兵器の設計
どんな兵器かを考える
フェーズ③兵器の構築
兵器を作る
フェーズ④実践投入
実際に兵器を使う
フェーズ⑤改善
実践結果から、改善点があれば修正する
ヒロは思った。
さすが王国。知識がある程度体系だっている。
そして、元の世界のプロジェクトの大まかな進め方と、おおむね同じであると。
例えばシステム開発の基本的な流れは下記だ。
①要件定義
②設計
③システム構築
④テスト
⑤修正&リリース
モンスターの調査は、いうなればどんな倒し方をすべきかの要件定義である。
テストで実際にシステムを動かしてバグを潰すのも、兵器開発でも同じようだ。
①~⑤はだいたい共通している。
「ランペルツォンさん、本当に助かりました。ありがとうございます。
では、ここから、必要スキルを考えます。
この、フェーズ①~⑤について、どんな知識や技能が必要なのか、書き出していきます」
ジュドーがまず口火を切った。
「フェーズ①のモンスター調査は、モンスターを実際に見ないといけないよな。
となると戦闘になる恐れもあるし、戦闘スキルや調査に必要なスカウト(偵察)のスキルか」
ランペルツォンも、続いて答えた。
「兵器開発は、基本的に強力なものを作る上では魔法を道具に利用する力”魔道の力”が欠かせない。
兵器の設計や構築には、優秀な魔導士が必要だ」
さらに、レインも意見を出した。
「思うんですが、兵器の構築とかって、大きな兵器なら建築みたいになりますよね?
ほら、火炎球の投てき器とか、すごく大きいじゃないですか。
建築スキルなんてのも、必要かもしれないですね」
考えやすいテーマに入ったからか、みんな意見を言ってくれるようになった。
ヒロは聞きながら、書き出していく。
フェーズ①ゾームの調査
戦闘スキル
調査スキル
フェーズ②兵器の設計
魔法の知識
魔道具の知識
フェーズ③兵器の構築
建設スキル
魔法の知識
魔道具の知識
フェーズ④実践投入
戦闘スキル
※兵器の内容次第では他のスキルが必要。フェーズ②で再検討
フェーズ⑤改善
フェーズ③と同じ
全フェーズ共通で必要
兵器開発知識
フェーズ④については、兵器がどんなものかによって実践でどう使うかが変わるため、現時点では必要スキルが不明という結論になった。
少なくとも、戦闘にはなるため戦闘スキルは必要というのが共通意見だった。
ヒロがみなに礼を言う。
「ありがとうございます。
みなさんのおかげで、一通り書けましたね」
出来上がった必要スキルセットの一覧を見ながら、ヒロがランペルツォンに話しかける。
「ランペルツォンさん。
これらのスキルを持った人間を、王国兵団内だけで用意できますか?」




