第100話 さらに
キラーマンティスの鎌がジュドーの体に深々と刺さっている。
「ぐぅ…絶技!飛燕!」
ジュドーは鎌が刺さったまま剣技を放った。
ジュドーが振るう剣先からかまいたちのようなものが発せられ、キラーマンティスを真っ二つにした。
そのまま、ジュドーも倒れた。鎌は胸に刺さったままだ。
「ジュドーさん!」
ヒロはジュドーの元に駆け寄る。
だが、他のキラーマンティスは待ってはくれない。
「くそぉ!」
ヒロは、魔力を放出し、全てのキラーマンティスとキラーマンティスを追ってきたゾームを消し去った。
あたりのモンスターが消え去ったのを見たジュドーの胸からは、血がどくどく流れ続ける。
「ヒロ…魔力はまだ残ってるか…?
エルザスはまだ出てきてないからな…」
力のない声で、ジュドーはヒロに言った。
「そんなことは後です!
大丈夫ですか!?」
そう聞きつつも、どう見ても大丈夫じゃあないということはヒロには分かった。
ジュドーの顔はどんどん青白くなる。
「くっ!私のせいでこんなことに…!
申し訳ありません、ジュドーさん」
ヒロは残った魔力を使い、ジュドーを回復した。
青白い光がジュドーを包んだ。
ジュドーの胸に刺さる鎌は抜け、血色が戻っていく。
「ジュドーさん!」
ヒロはジュドーの様子を確認する。
「俺を回復してくれたのか…?」
ジュドーは体を起こそうとする。
「いてててて…!」
ヒロの魔力残量がさほどではなかったからか、全快にはなっていないようだ。
それでも、一命はとりとめた。
「ヒロ、魔力は…?」
「残念ながら、使い切ってしまいました。
ですが、第一波として現れた23体のゾームも、第二波のキラーマンティスの大群も、全て倒しました」
すでに、討伐隊と兵器によってゾームは倒されていた。
ヒロは続ける。
「あとはエルザスを探して仕留めれば…」
二人の元にメグが近寄る。
「私はまだまだ戦える。
エルザスは、私に任せて」
メグが口を挟んだ。
「では、一度討伐隊と合流して、エルザスをスカウトスキルで探しましょうか」
「分かった。命を救ってくれて、ありがとうよ、ヒロ」
そう言うジュドーをヒロが助け起こそうとしたその時。
衝撃の光景が目の前にあった。




