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異世界×プロジェクトマネジメント  作者: 爽一郎
6章 プロジェクトを完了させるべし
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第99話 負傷

ヒロも続けて声を上げる。


「キラーマンティス!?

 キラーマンティスの群れがこちらへ向かってるというのですか!?」


「どういうことだ!?何十匹といるぞ!

 なんにせよ、兵器も討伐隊もキラーマンティスとの戦いは訓練してない!

 俺たちで食い止めるぞ、ヒロ!」


「エルザス捜しは中断です!メグさんも、すいませんが力を貸してください!」


「…分かった」


メグは不満げに答えた。


これもエルザスの策略なのか?

そう考えながらキラーマンティスの元へ向かうヒロに、見張り役からの声が魔法で届いた。


『キラーマンティスの群れの後ろに、ゾームが2体います!

 キラーマンティスを王都まで追いやっているようです!』


「はやり…エルザスがゾームをつかってキラーマンティスをこちらに…!

 混戦に追いやって、戦況を乱そうということか!」


兵器や討伐隊による連携という、戦術をもって戦いに挑むシュテリア陣営は、想定外の事態に弱い。

それを狙ってきているのだろう。

ただ、そのリスクは承知済みで、補うのはジュドーでありメグでありヒロだ。


ヒロは魔力を使い、キラーマンティスに対抗する。

ヒロは前方に手を掲げ、金色のビームを放った。


数体のキラーマンティスが一瞬で蒸発する。

森でキラーマンティスを2度全滅させたときのように、一挙にすべてのキラーマンティスを消すことだって、今のヒロにはできる。

しかし、全ての魔力をここで使ってしまっては、エルザスに対抗できない。

魔力をセーブして戦う必要があるのだ。


「雷迅突!」


「ファイアボール!」


ジュドーもメグも決死にキラーマンティスを蹴散らしていく。

キラーマンティスが半数ほどになったが、それでもまだまだ数が多い。


キラーマンティスはゾームに追われ、気が立っている様子だ。

生きるために、ゾームから逃れるため、向こうも必死で大きな鎌を振るってくる。


「くそっ!

 数が多いぞ!」


ジュドーが叫ぶ。

キラーマンティスの特徴はその大きな鎌であり、そこから生み出される高い攻撃力だ。

一撃でも受けると、生身の人間には大きなダメージになる。

キラーマンティス一体は、ジュドーやメグ、今のヒロには大した相手ではない。

だが、数が多く連戦になると、一撃も受けられない、という意識を保ち続ける必要があり、精神が疲労してくる。


ヒロはこれまで、大魔法を使って短時間でモンスターを仕留めてきた。

魔力をセーブしながら、継続的に戦うことには慣れていない。

そもそも数か月前までは戦いとは無縁の世界にいたのだ。


そんなヒロにほころびが生じた。

後方のキラーマンティスに気付かなかったのだ。


キラーマンティスの鎌が、無防備なヒロの背中に振るわれる。

だが、ジュドーはいち早くヒロの危険を察知した。


「ヒロ!危ない!」


「え!?」


ヒロが振り返ると、血しぶきが見えた。

ジュドーが身を挺して、ヒロとキラーマンティスの間に入っていた。


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