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あとがき

 最後まで読んでいただいた方へ。心より感謝します。


 おまけとして、このお話の裏話を。


 このお話のタイトルである「mugs」は、古川本舗さんの楽曲からお借りしたものです。

 現在はご本人が投稿された動画は消えてしまっており、CD等への収録もなかったはずなので、youtubeやニコニコ動画で聴くしかないと思います。

 ご本人が消している以上、勝手に再投稿することは本当は良くないことだと思うのですが、どこにも残らずに忘れられてしまうのはあまりにもったいない曲です。

 さすがにここに動画を貼ることは躊躇われるので、是非検索して聴いてみてください。本当に素晴らしい楽曲です。


 聴いていただければわかるのですが、「mugs」にはボーカロイドが使われています。

 歌詞はほとんど聴き取れないでしょう。そこがまた神秘的で、ある種滑稽な感じがして良いのです。

 古川さん本人が歌詞を公開しておりますので、それを見ながら聴くと面白いかもしれません。

 しかし歌詞を見ても、このお話と何も関係がないじゃないか、と思われる方がいると思います。


 一つ、この楽曲にまつわる面白い話があります。

 ニコニコ動画にご本人が上げた動画が存在していた時のことです。

 この楽曲は一般的な解釈では、“日本語を英語っぽく歌っている”曲です。

 ある日、“聴こえたままに英語で歌詞を書いてみました”というコメントと共に、英語の歌詞がつきました。

 さらに、“英語の歌詞を自分なりに意訳してみました”というコメントと、日本語の歌詞もつきました。

 以下がその歌詞です。是非曲を聴きながら読んでみてください。


 彼はラブソングを食べ、キスを一つ雪の下で買う

 He ate a love song bought one kiss under snow

 そう、拳を振るう人も行楽へ向かうのさ。

 Yeah, fist too picnic

 薄れていく愛の言葉も、湿った言葉を小人に吐きかけ、

 Fade of love call wet spit speak two of pygmy

 鎖状の環を探しては、この酒屋を解放していく。

 Yes seek link free this pub


 ねぇパパ、どうして地に付す仮面をつけようとするの?

 Papa don't do new squat mask, what?

 それよりも、ひとかけらの牛肉にこの景色をなじませてよ。

 Make a bit of beef eat vista

 赤い蝶結びにされたケーブルに、編みこまれた四つ子の回路を渡すよ。

 Quad an knit pass to cable of red bow

 それを押し込んで、この一週間をチェックするんだ。

 Punishing and check senit


 無理に結ばせようとしないで。お願いやめて、それをしないで。

 Too marry it end just do no, just do not

 ゆっくり慎重に行こうよ、それが名誉にも繋がるはずだから。

 Steady upright do can be post

 だから、無理に結ばせようとしないで。お願いそれだけはしないで。

 To marry it end just do not, just do not

 無機質な蛇口が、次のゲームへの境界線だから

 Another game of tap plastics on the borderline



 なんでさよならを付け足すのか教えて。

 Tell me why just adding good bye

 他にも沢山のオヤスミに繋がる旅路があるのに。

 Too many more tour I think good night

 だから、今こそ驚くようなデイゲームを切り取って、私で打ち上げて記録に残しましょう。

 So now oops day game of now cut knife hit on me the holder

 どうしてそれが私もなのか教えてよ、ねえ。

 Tell me why just it me too,sir

 その誕生の源を一緒に探しましょう。

 studying

 樫の木の鍵盤が奏でるリズムと、ああ。

 rhythm of key oak, oh no,

 彼はこう言ったの、「そこに嘘はない」って。

 he taught me no poker


 なんでさよならを付け足すのか教えて。

 Tell me why just adding good bye

 他にも沢山のオヤスミに繋がる旅路があるのに。

 Too many more tour I think good night

 綿繰り機で足を動かすように、

 Foot of knee were do you gin of

 彼も同居人に言いつけるの。

 he bid too of boarder

 もっと歯がゆくなるような決断の先導と、

 More itchy eggs what decide

 ふくらんだ太陽が知っている道端に座って

 Sat to route what puffy knew the sun

 蹴った木の揺れと、そのカチリという音を。

 Rhythm of kick woods,click it

 どうしてさよならを付け足すのか教えて。

 Tell me why just adding good bye

 もっと多くの安らかな眠りに続く道があるのに。

 Too many more tour nap we goo night

 たくさんのいじわるが、口説き文句を呻き声に変えちゃった。

 So many mean kick woo reads moo

 そう、まるで作曲家が錯乱したみたいに。

 composer disorder

 どうしてさよならを付け足すのか教えて。

 Tell me why just adding good bye

 もっと素敵なオヤスミを楽しもうよ。

 Too many more do feeling good night

 樫の木を蹴るリズムとああ。

 Rhythm of kick oak, oh no

 彼は言ったの、「そこに嘘はない」って。

 He taught me no poker


 雷鳴とその子供のような正義の授与

 Giving of justice like a thunder and son

 4、5、9、2、フルプレート フルプレート

 

 自分の怠慢で若干歯抜けになっています。今はもうこの歌詞のコメントは存在しないため、サルベージも不可能です。申し訳ありません。

 とても神秘的で幻想的で抽象的で哲学的、まとめると魅力的な素晴らしい歌詞だと思いました。

 この歌詞を見た時にぼんやりと浮かんでいたストーリーみたいなものをお話にしたのが「mugs」です。

 作者の意図しないところで全く別の解釈や物語が生まれる。鳥肌が立つような思いでした。


 このような様々な魅力が詰まっているのが「mugs」という曲なのです。

 この歌詞は本当に宝物で、誰にも見せずにしまっておきたいくらいだったのですが、この素晴らしさを共有できる人がいたらと思ってお話にさせていただきました。

 宜しければ「mugs」という曲を知っていただき、そして好きになっていただけたらと思います。


 ちなみに、恭一と透子という二人の名前は、井上靖さんの「城砦」という本から頂きました。

 こちらも機会がありましたら読んでいただけると、この話との繋がりが感じられて面白いかもしれません。


 それではこのあたりで。

 改めて、最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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