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喫茶店フォレスタ  作者: うらひと
陽介編
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9/20

『陽介と執事』

禁 複製転載・AI学習

「というわけで、スチームパンク風!」

 小道具を作り、()(しよう)(くすのき)()全員分に加え、(しぶ)(しぶ)付き合ってくれた(そう)と、その姉の(ゆう)()、また(ゆう)()の紹介で知り合った花火の採寸で(いそが)しかった。ツテで(はい)(こう)(じよう)での(さつ)(えい)許可をもらい、(さつ)(えい)は順調に進む。

 ()(しよう)を制作した()(つき)にとってはあくまで(しゆ)()としての制作だが、店のシフトに入らなくてもまかないを食べさせてもらう権利を得たので満足しているようだ。

「じゃ、08番の(さつ)(えい)だよー」

「はぁい」

「かしこまりました」

 (まど)(ぎわ)(たたず)む貴族の(むすめ)役の(よう)(すけ)に、(しつ)()役の(じゅん)(ひざまず)く構図。元々当て役として()()られているとはいえ、様になっている父親の姿に、(よう)(すけ)の声も(はず)む。

 (じゅん)にエスコートされ、(まど)(ぎわ)に立つ(よう)(すけ)。一歩引いて(ひざまず)(じゅん)もそうだが、()(つき)がカメラを構えた(しゆん)(かん)(よう)(すけ)(まと)う空気も変わる。

「コホン……では。『お(じよう)(さま)。この命に代えても、お守りします』」

「『……ええ』」

 ピンと張りつめた空気に、外からトラックのクラクションが混ざっても、シャッターの音が()()れるまでは(ゆる)むことはない。

「うん、オッケー!」

「……はああ、クラクションうるさーい!」

「それでも、(よう)(すけ)さんの(りん)とした表情、良かったですよ」

「うふふ、ありがとー」

 ()()わりで待機用のテーブルに向かった(じゅん)は、そこにあった、空の紙コップを片づけていく。それを(なが)めていると、花火がとんとんと(かた)(たた)いた。

(よう)(すけ)ちゃーん。ほんと、(じゅん)さんめっちゃプロの(しつ)()じゃん」

「でしょでしょ? 前世も絶対(しつ)()だったってば」

 にひひ、と共に笑う(よう)(すけ)と花火だった。

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