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喫茶店フォレスタ  作者: うらひと
陽介編
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8/19

『陽介と衣装デザイナー』

禁 複製転載・AI学習

「ただいまー」

「お、()(つき)おかえりー」

 美大に通いながら、小さいアトリエを持って、家と行き来している()(つき)(よう)(すけ)(ふた)()の弟だが、兄とは(ちが)って、童顔で女の子っぽく見えても、本人は男らしくいたいという。

 一応、スポーツジムにも通って食事も多めに()っているものの、相変わらず細身のままで(なげ)くのが()(つき)だ。

「なんか手伝う?」

「すまない、今ちょうど皿洗いが終わったところだ」

「まじかー」

(よう)(すけ)から見ても整った顔立ちなので、「男装している女()()」で(さつ)(えい)しようとしたら、数日間は口を()いてくれなかったことがある。()(すが)に今では反省して、()(つき)のデザインで()(しよう)を仕立てたりもするし、それが()(つき)の課題制作にも、卒業制作にも役立っているそうで、感謝の印として複製画を作って(もら)った。

 当の()(つき)も、自分のでなければ女物にデザインすることはあり、(よう)(すけ)が喜んだデザインも多くある。

「ねえ()(つき)

「何?」

(よう)(すけ)が、()(つき)(すわ)ったテーブルの向かいに(すわ)って手を組んで、提案をする。

「また()(しよう)合わせで何か作らない?」

 その()(がお)に、()(つき)(うなず)く。その表情は、父親の(じゅん)に似ている。

「ん、いいね。和洋中どれ?」

「ここはあえてスチームパンク!」

「あー……いいね、それ。よし、やろう!」

 デザイン案を練っていると、(きょう)()も帰ってきて、ひとしきり盛り上がった(きよう)(だい)だった。

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