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喫茶店フォレスタ  作者: うらひと
陽介編
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7/18

『陽介と知り合った人』

禁 複製転載・AI学習

「気を付けてねー」

「ありがと」

 (そう)を見送ろうと、(よう)(すけ)も店の入り口に立つ。風で制服のスカートが大きくはためくのを見て、少し(あき)れたように『(もど)っていいよ』と言われてしまった。

「さて、と」

 中に(もど)って、あたりを見回す。

 常連の中には、(よう)(すけ)が男であることを話した人もいるが、そうでなくても結構察してもらっている。そもそも()()が個性的過ぎてコアなファンか慣れた人くらいしか定着しない。

()(つき)もあのふたりに仲良くしてもらってるしねー」

 思い出したのは、(そう)たちきょうだいの(しよう)(かい)で店に来るようになった、()(はく)(れん)という(せい)(ねん)ふたりのこと。年が近いことや、芸術関係の大学同士ということもあり、意気投合した。(よう)(すけ)から見ても、からかい甲斐(がい)があって気に入っている。

(よう)(すけ)、そろそろピークも過ぎたから、洗い物を手伝ってくれ」

「はあい」

 (そで)をまとめ、消毒液で手を()らす。「この服装でキッチンに入るときは気を(つか)え」と(はつ)()からきつく言われているので、ホコリなども(はた)いてから。

「……別に清潔を保ってくれたら構わないけども、せめてパンツスタイルにしてくれとは思うぞ。風にあおられてたし」

「え、見えてた?」

「だから(そう)に目配せして、代弁してもらった」

「あっ、くっそ()ずかしい……」

 苦笑いしたままの(はつ)()(うなが)され、少し静かになった店内で食器を洗い始めた。

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