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喫茶店フォレスタ  作者: うらひと
初恵編
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27/30

『初恵と片付けの時間』

禁 複製転載・AI学習

 (きっ)()(てん)も閉店の時間になり、看板などの片付けをしていると、通用口から(きょう)()が出てきた。

「お母さん、(しめ)の作業手伝うよ」

「ありがとう。じゃあ、クロスとかまとめてくれ」

「はーい」

 閉店作業の間は、()(つき)は夕食の準備をしているため、(よう)(すけ)(おそ)(ばん)シフトの後、そうでないときは(きょう)()がこうして作業に加わってくれる。

 店は()(れい)にしておきたい、と(はつ)()も日々話しているおかげで、()(だん)大ざっぱな(きょう)()()()った()()の位置をマメに(かく)(にん)するようになった。()(つき)は店に(かざ)る花の選定に行ったり、(よう)(すけ)が季節ごとにクロスを作ったりと、店に対して出来ることをそれぞれしている。

 (きょう)()はまだ、自分に出来ることを探している最中で、高校生になったらバイトとして本格的に加わりたいとも言っている。ドリンクの提供など、(はつ)()(きょう)()で何が出来そうかを相談しあっているところだ。

「ブラックで飲めるようになりたい……」

「別にブラックだけで飲まなくても、アメリカンとかで慣らしていこうな。飲めた方が風味を伝えやすいけど、無理するものでもないさ」

 片付けをしながら(つぶや)いていた(きょう)()の言葉に、(はつ)()(やさ)しく返事をした。「まだ何も決められていない」というのは確かに(れっ)(とう)(かん)を生みやすい。だからこそ、少しずつ店の手伝いをさせ、時々接客やドリンク提供の手伝いをさせている。

 本人は「(かっ)()いい制服で()()しいコーヒーを出したい」と()()()んでいるからこそ、それが出来るように親としても応えていきたい。そう(じゅん)と決めている。

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