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喫茶店フォレスタ  作者: うらひと
初恵編

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28/30

『初恵と親友』

禁 複製転載・AI学習

――カランカラン。

 休みの昼下がりに、(はつ)()の表情もほころぶ。

百合(ゆり)じゃないか、お(つか)(さま)

「お(つか)(さま)

 森宮百合(ゆり)(そう)(ゆい)の母親で、(しん)の妻でもある。「いつもふわふわしてる」という(はつ)()の評に(しん)ですら同意する(にゅう)()(ふん)()()楠家(くすのきけ)の子供たちもよく(なつ)いていて、小さい(ころ)(めん)(どう)を見てもらっていた。

「今日は何が良い?」

「ミルクティーをお願い」

 そこに、とことこと足音が鳴る。

「こんにちはー」

「こんにちは。今日も()(わい)いわね」

「えへへ」

 (あい)(さつ)に来ると毎回身なりを()めるので、(よう)(すけ)がいそいそと(あい)(さつ)に来て、いつものように百合(ゆり)()める。

 その(よう)(すけ)は「百合(ゆり)おばさんって、ゆったりした服を着たら、お(きさき)さまみたい」と()(しょう)を着せたいと言う。百合(ゆり)の親友としては、見たい気持ちが半分くらいあるが、止めておきたい気持ちも、もう半分。(はつ)()以外の親たちは止める気が無さそうなので複雑だ。

 そう思い返していると、(はつ)()の表情を見て百合が微笑んだ。

(はつ)()は、今日も色々考えていそうね」

「……参ったな、顔に出てたか?」

「ふふっ」

 時折、そんな彼女もちゃんと周りを見ているのだと気付かされて、「この人には頭が上がらないな」と思うのであった。

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