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喫茶店フォレスタ  作者: うらひと
盾(じゅん)編
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24/30

『盾と旧友』

禁 複製転載・AI学習

「やあ」

「お(つか)(さま)です」

 夕方にもなると、(じゅん)の親友である森宮(しん)も『フォレスタ』を(おとず)れる。

 (しん)のフランクな(ひと)(がら)は大学時代に知り合ってから変わらないが、後を()いだ(えん)(むす)びの神社の仕事には(しん)()に向き合う。そんな(かれ)に、(じゅん)も変わらず敬意を(はら)っている。

「ご注文は?」

「アメリカンで」

「かしこまりました」

 注文を終えると、一呼吸置いて(しん)が口を開いた。

「今日もみんな来てたみたいだね」

「ええ。(みな)さんそれぞれ、思い思いの時間を過ごされましたね」

「やっぱり()(ごこ)()良いもんね」

「ありがとうございます」

 仕事をしながら、森宮家の(おの)(おの)が「フォレスタに行ってきます」と出かけていくのを見ていた(しん)(うれ)しそうに話す。家族ぐるみの付き合いのおかげか、森宮神社の周囲で起きている変化を、少しずつ受け入れられている、と(そう)(しん)は話している。

(ゆい)もウキウキで着物を着ていったし」

「お()(れい)でしたね」

「ふふ、本当に。(よう)ちゃんの仕立てた()(しよう)も着たいって言ってた」

「それは良いですね。(ゆい)さんの好きな()(しよう)を、ぜひ拝見したいです」

 しばらく前も、(ゆう)()(そう)を連れてコンセプト()(しよう)(さつ)(えい)(かい)をしていたと(しん)が聞き、見せて(もら)ったその写(しん)に目を(かがや)かせていた。(そう)は苦笑いしていたが、この様子だと父親は止めるつもりはなさそうだ。

()(わい)い服が好きだからね、(ゆい)は。(ゆう)()(かつ)()いい系だけど、(よう)ちゃんのスキルは(すご)いね」

「本当ですね。好きに学ばせてみたら、かなり器用になりましたね」

 子供(たち)について話すと自然と()みがこぼれる。聞き上手で()め上手な(しん)のもと、森宮家の子供(たち)()()びと育っている。

(しん)、何か付け合わせの()()はいるか」

「じゃあ、クッキーをお願い」

 話の合間に、(はつ)()が戸棚を見ながら声を掛けた。

 (じゅん)(はつ)()を引き合わせたのも、そんな(しん)だった。男らしい女性という(ふん)()()のためか、周囲から少し()いていた(はつ)()(じゅん)が気に()けていた。そして(しん)(ふく)めた三人でつるんでいた。

 そして、(はつ)()に思いを寄せていた(じゅん)の相談に(しん)が乗ったことがある。この地の(いつ)()に由来する神社の当時の(あと)()ぎとしての自負から(しん)(けん)に相談に乗り、告白を決断させたのだった。周囲に受け入れられやすいように、あえて公開でプロポーズという形をとって。

楠家(くすのきけ)の子供(たち)も、そのうち相談してくるのかな」

「ふふ、その時はよろしくお願い(いた)します」

 昔の出会いに感謝しながら、これからの家族の姿に思いを寄せていく二人だった。

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