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喫茶店フォレスタ  作者: うらひと
美月編
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17/30

『美月と買い出し』

禁 複製転載・AI学習

「さて。お母さん、晩ご飯の買い出しに行ってくるね」

「うん、(たの)んだぞ」


 (はつ)()が店番をしていることがほとんどで、(じゅん)や子供たちが当番制で買い物をしている。今日は()(つき)の担当だ。

 中でも()(つき)は他の家族のリクエストを中心にして(こん)(だて)を考えるので、とても喜ばれている。


「どうしようかな。リクエストのハンバーグはソースも決めたけど、問題は京ちゃんが(てい)(こう)なく食べてくれる付け合わせだ」


 歯応えのある野菜が好きな(きょう)()のために、(にん)(じん)などを(そろ)える。バターソテーにしておけばきっと喜ぶはず。そこに、同い年くらいの学生がニヤニヤしながら寄ってくる。


「おーや、()(つき)『ちゃん』?」


 (めん)(どう)くさいのがきてしまった、と()(つき)はため息をつく。しかし、相手には目もくれず通り過ぎると、相手もついてこなかった。

 こういうことは慣れっこだ。特に今日は(じゅん)も店に出ているから、いわば『共働き』の状態だ。店は夜までやることも多いので、子供たちだけで料理をすることも多い。だから、()()では何もおかしくないし、そうでないと、無意味にお(なか)()かせて待つのが(もつ)(たい)ない。


 家に帰れば、シフトを終えるはずの(よう)(すけ)にも頼んでハンバーグ作りだ。自分たち好みの料理を作るのは楽しい。そう思っているから、買い出しだって楽しいのだ。

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