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喫茶店フォレスタ  作者: うらひと
創(そう)編
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15/30

『創と相談ごと』

禁 複製転載・AI学習

 コーヒーカップを置いて一息つくと、カウンター()しに(じゅん)が話しかけてきた。


()()ぎの様子はいかがですか」

「……順調、です」


 神社の(あと)()りとして()()ぐ仕事を覚えているのを、(じゅん)は気にかけてくれる。(はん)(こう)()も、森宮家と(くすのき)()の両親がお(たが)いの子供から、それとなく相談に乗ったりして、うまく(きよ)()感を取ってくれていたらしい。

 伝え忘れていたことがあったらしく、(じゅん)が少し考えてから(そう)に話しかける。


「――ああ、そうでした。(ゆい)さんが『この間の(さつ)(えい)の時の写真を見たい』とおっしゃってまして。(そう)さんにはお()ずかしいかと、少し返事を待って(もら)っているんですよ」

「ああ……」


 確かに、と明後日の方向を見て(なや)む。(した)ってくれたり、こうした()(しよう)を着ることを喜んでくれるのは、どうもむずむずする。それでも、『()(つう)の家』ではなくなった今なら、少しくらいなら他人とズレたことをしてもいい。

 そう思える()(ゆう)が、(そう)にも出来た。節分の行事で『(おに)(けつ)(こん)(しき)』をやるのも、最初は()ずかしかったのが、今では家族を思いながらするように。


「――良いですよ」

「かしこまりました」


 まだ少し照れくさそうな(そう)に、(じゅん)がくすくすと笑う。


「そのうち、(ゆい)さんも()(しよう)を作りそうですね」

「う。それは、困る」


 耳を真っ赤にしたのを()()()すように、少しぬるくなったコーヒーを飲み干した。

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