13/28
『創と仮装』
禁 複製転載・AI学習
「……これまた、大袈裟だね」
和の衣装にしては、飾りも多い。それどころか、パワードスーツのような出で立ち。呆れも混じった苦笑いを創は浮かべた。
「でしょー! これがあれであれがこれで」
「……なんか、すみません」
話しぶりから、陽介がやりたい放題したようだが、その中に文様もふんだんに織り込まれていて、創の目を引いた。
「市松模様とか、よく、組み合わせたね」
左手の扇子で指し示す、創が気に入ったものがあるときの仕草。それを見て、デザインをまとめた美月が小さくガッツポーズをした。
ひとつひとつ、あしらわれた模様を確かめていく様子に、陽介も満足そうだ。創が自ら衣装に近づくのも、彼が気に入っている証拠だ。
「……うん。最初はびっくりしたけど。すごく、見入って、しまうね」
各々が自分の世界に浸る中、和洋折衷のドレスにも目を向ける創。『頼むからそのノリで絡まないでくれ』と、口には出さず目を背ける京子だった。




