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喫茶店フォレスタ  作者: うらひと
創(そう)編
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11/22

『創と和服』

禁 複製転載・AI学習

「男物の和服って(めずら)しい」

「いつの時代だろ」


 神社の中でなら言う人も少ないこの服装も、街中に出ると注目の的になる。時と場所を、とは言うが、マイペースを(つらぬ)くためなら、(そう)()(じん)も気にしない。


「……()(しよう)、ねえ」


 (こん)(やく)(しや)である流海も、最初は洋服で話をすることが多かったが、いざ付き合い始める(ころ)には、『和服を仕立てたい』と言ってきた。だから、(そう)にとって(この)(ふく)が当たり前。


 家族ぐるみの付き合いの()(つき)(よう)(すけ)からは、和の()(しよう)について相談を受けることも増え、(そう)(しよ)(さい)にもそうした資料が入るようになった。時々、流海も(しん)(けん)に資料を()(あさ)っている。そして、簡単なものなら自分で仕立ててしまうくらいには、(かの)(じよ)も慣れてきたようだ。


「……もうちょっと、くらい、こそこそと、やってもいいのに」


 ふふ、と流海がせっせと(そう)(しよ)(さい)()(もの)をしているのを思い出し、(そう)の顔がほころぶ。そう言う(そう)も、夢中になっている流海のそばで、(だま)って本を読みふける。

 (くすのき)()()(しよう)の手伝いに向かうその足取りは、少しだけ(かろ)やかに。

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