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悪役令嬢だって暴れたい。婚約破棄の絶望から一転、溺愛される悪役令嬢に転生した私が、99人の兄弟と最低の父親を眠らせるまで。  作者: mania
4章 レジャック

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第51話 お仕置きの時間

 もはや見慣れてしまったゲスな笑みを浮かべ、無防備に転がった私へとゆっくり歩み寄る男。勝利を確信し、特等席で味わおうと私の顔を覗き込んだ――その瞬間。


「なんてね」

「っ……!?」


 私は起きざまに剣を振り抜き、男の足を切り裂いた。閉じていた目をカッと見開き、思いっきりベーッと舌を出してやる。


「くっ、いてえなこのアマ!」

「こっちのセリフよ、この問題児」


 信じられないものを見るような表情ね。まあ、気持ちはわかるわ。やはり私の力は、それくらい特殊なんだろう。


「一体何が起こってやがる? 激痛はどうなって……」

「すぐに理解させてあげるわよ」


 先ほど仕掛けられた罠は、実は何本か当たっていた。けれど、私は自身に麻酔をバフし、痛覚をピンポイントで遮断してやり過ごせることを確認した。


 悔しいけれど……あのオカマと戦ったおかげで思いついた戦法だ。タダで転んでなるものかっての。


「ぐっ、身体が……!?」


 生まれたての小鹿のように、男の膝がガクガクと笑いだす。どうやらバッチリ効いてきたようね。


「強いわね、あなた」


 オホホと邪悪な笑みを浮かべる。母譲りの、特上の嘲笑。


「でも残念。私との相性、最悪よ」


 さあ、たっぷりと意地悪し返してあげるわ。お仕置きの時間よ。

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