第39話 第二形態
【残り人数】 70/100人
【撃破人数】 2人
【武器倍率】 1.5
【ステータス】
名前:アイサ・タナースーズ
魔剣:スリーピング・ビューティ
能力:麻酔効果
形態:第二
アビリティ:アップル・コントロール
「うっ……もう残り70人になったのね……」
この1週間で、30近い死体が積み上がったんだ。想像すると、吐き気や眩暈がする。
「おかげで私の仕事も減ったけど、少し寂しいかしらぁ」
「寂しいで片付けないでよ……って、あれ?」
表示されたステータスを見て、私は目を細める。見慣れない項目があるんだけど……
「魔剣が第二形態になってる? それに、アビリティって欄も増えてるんだけど」
アップル・コントロール。ああ……これで、麻酔の調整ができるようになったってことか。2人倒したことで成長した、ということなのかしら。よくよく見てみると葉っぱも一回り大きくなって、柄や鍔の装飾も少し豪華になってる。
「地味ね……どうせ進化するなら、麻酔を広範囲に撒き散らすとか、もっと派手で強力な能力にならないかしら」
「もっと頑張ってから言いなさぁい」
「ちぇー……そういえば新しく目覚めた能力なのに、説明が頭の中に降りてこなかったのはどうして?」
「さぁねぇ。試させたいんじゃなぁい?」
つまり、自分で能力を検証しろってこと? 戦いを加速させるために、わざと情報を制限してる?
「でも最初は違ったじゃない。能力の説明、勝手に頭に流れ込んできたわよ」
「何も知らないと、何もしないからじゃなぁい?」
頭を殴られたような衝撃が走った。最初だけ親切だったのは、こちらを最低限動かすため。依存性のある薬のサンプルをばら撒いていただけなんだ。
「どこまでも想像を下回るわね……どうしてそんなに酷いことができるの」
「本人に聞いてみればぁ? 話せればの話だけど」
そしてベルはまた消えた。人を食ったような態度ばかりだけれど、今の会話も遠回しに情報を教えてくれていた気がする。隣では、ヤンが不思議そうに首を傾げていた。




