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悪役令嬢だって暴れたい。婚約破棄の絶望から一転、溺愛される悪役令嬢に転生した私が、99人の兄弟と最低の父親を眠らせるまで。  作者: mania
3章 ヤン

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第39話 第二形態

【残り人数】 70/100人

【撃破人数】 2人

【武器倍率】 1.5


【ステータス】

 名前:アイサ・タナースーズ

 魔剣:スリーピング・ビューティ

 能力:麻酔効果

 形態:第二

 アビリティ:アップル・コントロール


「うっ……もう残り70人になったのね……」


 この1週間で、30近い死体が積み上がったんだ。想像すると、吐き気や眩暈がする。


「おかげで私の仕事も減ったけど、少し寂しいかしらぁ」

「寂しいで片付けないでよ……って、あれ?」


 表示されたステータスを見て、私は目を細める。見慣れない項目があるんだけど……


「魔剣が第二形態になってる? それに、アビリティって欄も増えてるんだけど」


 アップル・コントロール。ああ……これで、麻酔の調整ができるようになったってことか。2人倒したことで成長した、ということなのかしら。よくよく見てみると葉っぱも一回り大きくなって、柄や鍔の装飾も少し豪華になってる。


「地味ね……どうせ進化するなら、麻酔を広範囲に撒き散らすとか、もっと派手で強力な能力にならないかしら」

「もっと頑張ってから言いなさぁい」

「ちぇー……そういえば新しく目覚めた能力なのに、説明が頭の中に降りてこなかったのはどうして?」

「さぁねぇ。試させたいんじゃなぁい?」


 つまり、自分で能力を検証しろってこと? 戦いを加速させるために、わざと情報を制限してる?


「でも最初は違ったじゃない。能力の説明、勝手に頭に流れ込んできたわよ」

「何も知らないと、何もしないからじゃなぁい?」


 頭を殴られたような衝撃が走った。最初だけ親切だったのは、こちらを最低限動かすため。依存性のある薬のサンプルをばら撒いていただけなんだ。


「どこまでも想像を下回るわね……どうしてそんなに酷いことができるの」

「本人に聞いてみればぁ? 話せればの話だけど」


 そしてベルはまた消えた。人を食ったような態度ばかりだけれど、今の会話も遠回しに情報を教えてくれていた気がする。隣では、ヤンが不思議そうに首を傾げていた。

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