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第34話 力を合わせる試練

 さて、試練が始まったが、始まったと同時にゴールデンサイクロプスが攻撃を仕掛けてきた。


床の石が抉れるほどの破壊力ではあるが、ズブいのか連携が上手く取れていない。


エレーナもドレムも、そこはすぐに見抜いていたが、この破壊力だ、なかなか近寄るのも難しかった。


だがしかし、ただで終わらないのがこの2人である。


「エレーナ、ここは俺に任せろ!!」


ドレムは魔界に帰還して、すっかりと回復した魔力を放出する。


「状態異常魔法!! 『金縛りの封呪(バインドタッカー)』!!」


サイクロプス一体の足元に黒い釘のような形状の物体を5本ほど作り出し、一瞬で動きを止めた。


「ナイス、ドレム!! よし………行くよ!!」


「任せときな!!」


2人は剣と剣を合わせ、サイクロプスの頭上に向かって大きく飛び上がった。


「「『『大魔神斬り』』!!!!」」


ズドン!!! という豪快な斬撃音と共に、サイクロプスは真っ二つに切り裂かれ、肉塊が半分に崩れ落ちた。


「さて………あと一体、か………」


ドレムが呟いたと同時に、残り一体のサイクロプスが棍棒を大きく振り回して猛攻を仕掛けていく。


しかも怒り狂っているかのように、激しく、先ほどよりも速く。


隙がないように思えたサイクロプスの攻撃だったが、エレーナが勇者の剣で受け止めた。


「ぐぅ………!! 重い………!!!」


「エレーナ!! 行けるか!?」


「これくらいどうにか!!」


エレーナは全身に力を込め、棍棒を押し返し、左手を掲げる。


「勇者の紋章よ、輝け………!! 魔なる者の目を眩ませろ!!」


エレーナが掛け声をかけたと同時に、紋章が強烈な光を発して輝き、サイクロプスの目を眩ませた。


ドレムはチャンスと見るや、再びエレーナと剣を合わせた。


そしてまた飛び上がり、「大魔神斬り」を放ち、これまた真っ二つに一刀両断してみせたのであった。




 2人が一息ついた後、シスノガータが何処からともなく現れた。


「よくやったな、2人とも………まずは第一試練突破、だ。」


「………そりゃどーも。てか急に現れるとビビるんだけど、真面目に………」


「それはすまない。第二の試練はここから北の扉だ、準備が出来次第、向かうが良い。」


シスノガータはそれだけを告げ、また霧のように姿を消した。


ドレムとエレーナは、目を合わせて頷き、扉の方へと向かっていったのであった。

次回は試練②。

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