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第29話 唐突な提案

今回はプルトニアと出会う回です。

一気にクリスマススペシャルなんで、2話行ければいいかなww

 アルケミスに到着した2人は、プルトニアに会うために歩いていく。


モクモクと立ち込める煙と、ひっきりなしに動く武器運送用の荷台。


これこそがアルケミスの特徴だったが、初めて来る者にとってはさぞかし空気が悪いだろう。


月明かりも差さない、一日中雲と煙に覆われた世界だ、気分を害しても無理はない。


「……平気か? エレーナ……」


「私は大丈夫だよ。バンテルで死ぬほど嗅いできたから、この臭いは。まあ……あっちは衛生面が酷かったからこっちの方がマシだけどね。」


「まったくだ、俺もあんなゴミだらけの街なんか御免だ。アルケミスの方が幾分かマシだぜ、マジで。」


……なんて、ドレムもエレーナも談笑しているうちにプルトニアの居城まで辿り着いた。




 だがしかし、予想外の事態が。


門番に止められたのである。


「何者だ! 止まれ!!」


筋骨隆々のオークに槍を突き出された。


「……ったく、マジでバカなのか? テメエは……」


「だから何者だと聞いているのだ!! 答えよ!! 此処から先はプルトニア様の居城であるぞ!!」


ドレムはオークの態度に舌打ちをし、右腕の袖を捲り上げた。


「……これでわかんねーのか? 『悪夢』の魔王・ドレムだ。プルトニアに用があるんだ、通せ。」


だが、オークが通す気配はない。


ドレムが魔法を発動させようと魔力を込めたが、エレーナが横で止めた。


ここは任せて、と言わんばかりに。


「この()()()が……!! 死ねっ!!」


オークがドレムに襲いかかる。


エレーナはこれを予測していたのか、ドレムを突き飛ばして自らが盾になった。


槍はエレーナの右脇腹に突き刺さった。


「ウグッ……!!」と、呻き声を出したエレーナ。


エレーナの名を叫ぶドレム。


「何故あの男を庇う……!? ()()()()のあの男を……!!」


(……!? 魔物擬き……!? どういうこと!? ドレムは魔物じゃない……!?)


エレーナはオークの言葉に疑念を覚えたが、ドレムに聞く余裕はなかった。


今は此処を凌ぐことだけが大事なのだから。


「ドレムを殺したかったら……!! 私を殺してからにしろよ、まず!!」


「何を、貴様……!!」


「あんまり荒事にはしたくないけど……!! そこを通してもらうよ!!」


エレーナは左手で槍を掴んだまま右拳を握り締めてオークの顔面を殴り飛ばし、オークは一撃で失神して地面に倒れ伏せた。


ドレムが駆けつける中、エレーナは息を吐きながら槍を引っこ抜いた。


「オイ、大丈夫か? 思いっきり貫いてたぞ!?」


「まったく……平気よ、これくらい。しかし何よ、アイツ……紛い物がどうだとかって……」


「気にすんなっての。しっかし、俺の名が通じねえバカもいるもんだな……」


と、そこに、青白い肌をした男が門に現れた。


「なんの騒ぎだ? ……っと、門番が倒れているな……ドレム、何があった?」


プルトニアだった。


どうやら今起きたような格好だったため、そのようなことだろう。


「あー……お前に会おうとしたらな……」


「……ふむ……ふむふむ……()()()()()()()()()……か。おおよそ貴様に無礼を働いたのだろうな。」


状況を的確に判断し、プルトニアは結論を出した。


「すまないな、エレーナ。俺の部下が無礼な真似をしてしまって。」


「いいわよ、これくらい。そんなので怒るほど私は小さい女じゃないわ。」


「なんと詫びたらいいか……まあいい、コイツは打首にするとして……とりあえず入れ、ドレム。お前の要件はあらかた把握している。()()()()()()()()()()()()()からな。」


「そいつぁ、助かる。早えところ目的を達成してえところだったんだ。」


ドレムとエレーナは、プルトニアの案内の元で城内へと入って行った。





 エレーナは先程受けた腹の傷を、プルトニアの従者に包帯で巻かれる中、ドレムは事情を説明した。


「ほう……ティタノゾーア様を倒して、魔界の崩壊を食い止めたい、と。」


「そういうことだ。どうだ? 受けるか? プルトニア。」


「ふーむ……それでエレーナを連れてきたのは合点が行った。なるほどな……分かった。受けよう。だが……条件がある。」


そういうと、プルトニアは指を鳴らして何やらカードを2セット取り出した。


そのカードを見ると、0〜9の数字のカード、そして「High&Low」、「target」、「slush」、「double」、「shuffle」、「change」の6枚のカードが。


「……どういうことだ?」


「まあまあ、せっかく来たんだ、余興で遊ばないか? 『ヌメロン』でな。」


「ヌメロンかよ、よりによって……で? ルールは?」


「5戦やって、先に3勝した方が勝ち、というルールだ。ただし……1戦につき1個しかアイテムは使えないが……第五戦だけ4桁、且つアイテムは2個使えるルールだ。それで俺にドレムが勝てば……俺の魂の半分をやろう。」


「……まあ、基本ルールはウチの妹とやってたりするから大体は分かってるが……カードの効果は親切に書かれてるな。つまりは……どこでどのカードを使うかがカギ、か。」


「そういうことだ。」


「……まあ、エレーナはこういう系は弱そうだからな……とりあえずやろうぜ、プルトニア。ただやるからには全力で勝ちに行くぜ。」


「その意気だ、ドレム。かかってこい。」


何故かヌメロン対決が始まるのであったが、此処でドレムが驚異的な頭脳を発揮していくのであった。

ヌメロンはまあ……XイートYバイト……でお馴染みのゲームです。


でまあ、アイテムは、

HiGH&LOW:それぞれの位の数字がロー(0〜4)かハイ(5〜9)を教えてもらえる

ターゲット:指定した数字が入っているかそうでないかを知ることができる。また入っていた場合、どの位にあるかを教えてもらえる

スラッシュ:相手の数字の最大数から最少数を引いた「スラッシュナンバー」を教えてもらえる。

ダブル:2回連続で攻撃ができる大技。但し、代償として相手が開けたい位をオープンしなければならない。

シャッフル:数字を好きなように並べ替えることができる。(但し、変えなくてもいい)

チェンジ:変えたい数字の位をハイかローかを申告し、数字を変える。但し、ハイはハイに、ローはローにしかかえられない。


基本的なことを抑えてもらえればあとは大丈夫ですんで、僕も頑張って書きたいと思います、カオス回ですけどwww

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