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第8話 潮風の村

この回はアータイルに入ります。

また、この回から毎週金曜日投稿になります。

ご了承ください。

 出発当日になり、ドレムとエレーナは、冒険の準備を整えた。


ドレムは馬を借り、エレーナを乗せて出発した。


目指す先は、かつてドレムが支配していた「アータイル」。


だとしても村人からは因縁があるのだろう、エレーナは心配が尽きない。


「ドレム……アンタ大丈夫なの? 村の人たちから恨まれてたりとかしないよね……?」


「……まあ最低限の変装はするさ。とはいえ俺はお前の方こそ心配だ。世界を救ったのに剣を持ってるって思ったら何事かって思われるだろ?」


「うーん……そこは噂で流れてる洞窟の主の討伐、って言えばどうにかなるかな……」


「ま、いいわ、なんでも。……じゃ、飛ばすぞ? ………ハァッ!!」


ドレムは手綱を手繰り寄せ、馬をスピードアップさせてアータイルへ向かっていったのだった。



 アータイルに到着した二人。


朝の早い時間に到着したため、海沿いの村らしく、漁業が活発に溢れている。


ドレムが治めていた時とは打って変わっている。


「……俺が来た時もこんなもんじゃなかったんだけどな……」


ドレムは黒い布を口元にグイッと上げる。


「そうだね……まあ以前よりかは、ってことなのかな?」


エレーナも感心しきりだった。


そうして二人は市場を回って行った。


「長旅だったからさ、何か食べてかない?」


エレーナが声を掛け、食堂を指差す。


早朝限定の食堂だった。


「まあ……行くか。腹拵えしとかねえとな。」


そういって二人は食堂へ入っていった。



 二人は刺身定食を注文した。


で、まあ、オバチャンに声を掛けられる。


「あらー、エレーナちゃん。久しぶりだねえ。魔王討伐の時以来かい?」


「ええ。お久しぶりです、おばさん。」


「それで? 今日は何のようだい?」


「あー……今日は洞窟に魔物が出るって話で……それを討伐しに来たんです。」


「へぇ〜そうかいそうかい。……で、そっちのお兄ちゃんは誰だい? ()()かい?」


急にそう言われたエレーナの顔は赤くなる。


「え……!? えー……っと……その……」


オバチャンはニヤニヤしながら回答を待っている。


と、ここでドレムが口を挟む。


「まあ……()()()()()()っす。」


「オイ!!!!」


突発的にボケたドレムにエレーナは勢いよくツッコミを入れた。


「あー、やっぱそうなの〜? で、付き合ってどれぐらい?」


「だからおばさん、これは……」


「まだ数週間とかそんなもんっすわ。」


「アンタは黙ってろ!!」


……もはやトリオ漫才みたいになっていたのだった。


「あっはははは! 面白いねえホントに! お兄ちゃんもいい男だし! お似合いよ! このまま行っちゃいなさいな!!」


「え、いやあの、おばさん……?」


「まあ……そのつもりっすよ。」


「だからさあ……」


エレーナはもう呆れて声を漏らすに留まっていた。


「じゃ、楽しみなよ? 怪我だけしないようにね、お二人さん。」


「はい、ありがとうございます。」


こうしてオバチャンは厨房へと戻っていった。


「……あのさ、ドレム……」


「んお? どうした?」


「なんで恋人設定なのよ……意味わかんないから釈明が大変だったんだけど……」


エレーナは愚痴を漏らしながら刺身定食を口に運んでいった。


「まあ別に良くね? そんなのさ。」


一方でドレムはあっけらかんとしていた。


「いやだからってさ……」


「一緒に住んでるんだから、()()()()()()()()()()()()()だろ?」


「だーいーいーちー! アンタは私の従者でしょうが!! なんで勝手に恋人っぽくなってんのさ!!」


「いーだろフリでも。なんでエレーナは一々ムキになるんだよ。」


「事実無根のこと言われたらそりゃそうなるでしょ……!」


「いいんじゃね? むしろ男女2人でいて……恋人っぽく見られねえ方がおかしいからな?」


「ハア……あっきれた……」


まあ、なんだかんだで2人は刺身定食を食べ切ったのだった。



 「……ここら辺?」


「まーな。この海を渡った先に主がいる洞窟があるって話だ。」


アータイルの北端にいた2人は、海岸から景色を確認した。


「……あの時はアンタを倒すことにいっぱいいっぱいになってて……見る余裕なかったけど綺麗だね、ここ。」


快晴の空に、どこまでも続く青い海が、幾分遠くまで続いていた。


「お前、そんな気持ちでここ来たの?」


「べ、別にそんなんじゃないから! と、ともかく! アンタが戦えるための鉱物……だっけ? それを集めるってんだから付き合ってるだけよ!?」


「……ま、俺も俺で最低限の魔法は使えるから、戦闘面に関しては大丈夫だ。サポートくらいはしてやらあ。」


「……そりゃどーも……」


「まー、町歩くのはさ、これ終わってからでもゆっくり出来るだろ? じゃ、船借りてこうぜ。」


「りょーかい。行きましょうか。」


与太話を終えた2人は、洞窟に行くために船を借りに港へ向かっていったのだった。

まー……暫くは途中みたいな感じの、ドレムがボケて、エレーナがツッコむ、みたいな展開になりますwww

で、次回は洞窟の探索です。

来週またよろしくどうぞ。

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