第70部 ターニャの救出 バイカル湖の死闘!
1952年8月(昭和27年)ソビエト・ブリドリノ バイカル湖の湖畔
「アクア・バードスプラッシュ」
「ファイヤー・バードスプラッシュ」
ヒューン、ヒューン、ドーン、ドドーン。ヒューン、ヒューン、ドドーン。
「アクア・バードスプラッシュ」
ヒューン、ヒューン、ドーン、ドドーン。ヒューン、ヒューン、ドドーン。
「アクア・バードスプラッシュ」「ファイヤー・バードスプラッシュ」
「アクア・バードスプラッシュ」「ファイヤー・バードスプラッシュ」
単体の魔法が四方に放たれる。フージョンの特大魔法が2発。
ヒュン、ドン。ヒュン、ドン。
「アクア・バードスプラッシュ」「ファイヤー・バードスプラッシュ」「アクア・バードスプラッシュ」
三人の超特大魔法が1発放たれた。あんなに激しかった連続の砲撃が止まった。
「お姉さま!」
彩香は叫んだ。奇跡が起きたようだった。森に隠れたクリナとアナスタシアには、直ぐに理解出来たが、他は誰も理解が出来ていなかった。魔法は妹の双子が放ったものと思い感心していた。
船での結界を張ったデモンストレーションは覚えているだろうか。結界の中での魔法は結界の外には漏れていない、という事を!
「違うわよ。さ、早く救助に行きましょう」
クリナとアナスタシアが結界を解こうと瞬間に、再度の砲撃が始まった。
ヒューン、ヒューン、ドーン、ドドーン。ヒューン、ヒューン、ドドーン。
「なによこれー。もう終わったんじゃないのー」
デルフィナは両手で頭を庇い森へ逃げ込む。全員は四方の森へと逃げ込んだ。
ヒューン、ヒューン、ドーン、ドドーン。ヒューン、ヒューン、ドドーン。森にも次々に着弾している。皆は逃げ惑うばかりだった。
ヒューン、ヒューン、ドーン、ドドーン。
クリナとアナスタシアは最後の力を振る絞る。もう本当に結界が綻びる寸前だったのだ。
ヒューン、ヒューン、ドーン、ドドーン。ヒューン、ヒューン、ドドーン。
「アクア・バードスプラッシュ」
魔法が砲撃を打ったであろうの場所に放たれて。砲撃に一瞬の時間があいた。しかし、直ぐに再開される。
ヒューン、ヒューン、ドーン、ドドーン。
次の瞬間に異様な光景が見られた。双子の魔法が消されるのだった。
「アクア・バードスプラッシュ」
が放たれて直ぐに、
「ファイヤー・バードスプラッシュ」
が放たれ「アクア・バードスプラッシュ」の魔法が相殺された。次も同じだった。
「アクア・バードスプラッシュ」
直ぐに、
「ファイヤー・バードスプラッシュ」
今度は左右に、
「アクア・バードスプラッシュ」「ファイヤー・バードスプラッシュ」「アクア・バードスプラッシュ」の超特大魔法が放たれる。
「アクア・バードスプラッシュ」「ファイヤー・バードスプラッシュ」「アクア・バードスプラッシュ」
遠方では何かが爆発する轟音が聞こえた。それからはもう砲撃は無くなった。さすがに、この超特大魔法は相殺が出来なかった。
クリナとアナスタシアは安心してへたり込んだ。全身の力が抜けていく。
「もう勘弁して~」
「もういやだ~」
沙霧と澪霧、そしてシビルがテレレポートして現れる。ここで全員がこの三人の巫女の魔法だと理解した。
沙霧と澪霧、シビルは妹たちに駆け寄る。妹らは泣きじゃくった。姉の二人に抱きつき離れない。姉の二人は優しく抱擁している。
「よく頑張ったね!」
「うん!」
カムイコロはヒグマに戻り、力任せに車を開いた。残りの男どもを取り出す。女は小柄だから自力で出ているが・・・。
列車からは機動隊が武器を持って参上して、近辺を調べるも戦闘にはならなかった。
窮地を脱した綾香と彩香は、謎の巫女として覚醒した。次の戦いからは、沙霧と澪霧が、綾香と彩香の二人と合体? ツインズの力、Wツインズ! の登場となる。二人が抱き合い、死線をくぐり抜けてきたからで、さらに四人の力が増したのだ。
ついでに、人狼の女戦士も出る。子分が常時3~5人が付き従う。魔法はこの人狼の女戦士で、ホテルの看護婦は予備の人狼の女戦士である。
教授とゴルバチョーフは、ものの見事に気絶していた。ルカはゴルバチョーフを膝枕で優しく介抱している。優しい奥様だ!
機動隊が武器を携えて、シベリア鉄道の線路の清掃・点検を行う。他の者は負傷者を負ぶって列車に乗り込んだ。
「車掌さん、これらの人数の乗車を許可願います。お礼に線路の修復をいたしますので、よろしくです!」
「はいはい、どうぞ。どうぞ!」
「車掌さん? どうゆう意味ですの?」
車掌さんは右手を伸ばして袖を広げていた・・・。
あらぬ所で合流した日本の一行だった。シベリア鉄道でイルクーツクまで無事に到着し、アンガラ・ホテルへ雪崩れ込む。すでに部屋割りは済んでおり、大きく掲示されていた。・・・・しかも漢字で。
夜遅くの到着で夕食は無かった。全員は先を争って走る。走る。走る。
「いっちゃ~ん!」(一番早く着いた者が言うセリフ)
先頭で到着するも、すぐに芋の子状態になった。
「もう、狭いよ、どいてちょうだい!」
「いいじゃないのよ。早くバスタブに溜めてよ」
「あんた、水使いでしょう? だから水でいいのよ」
「いやん、冷たいね!」
「直ぐに温めてあげる」
「ダメよ。ここで魔法使ったら、全員が真っ黒ね!」
「ノック!ノック!ノック!」「は~い!」「ルームサービスです」「どうぞ!」「てんこ盛りで~す」「わ~~~い!」
巫女たちは食事を半分も食べずに眠ってしまう。ヒグマだけは黙々と・・・。
「安き眠りを!巫女さま!」
小さなカフェバーでは、とある女性が男性にお礼を言っている。
「今日はありがとう。妹たちが無事なのも、あなたのお蔭よ!」
「いいや、そんなことはないさ。これも巫女さまのお導きです」
と、そこへ乱入する巫女あり。
「なになに! 何を話しているのかな?」
「ううん、何にも! 気にしないでちょうだい!」
「あらあら、冷たいのね!」
「私にも、ホットウイスキーを下さい」
「私は水割り。レモンを入れてね!」
「俺にはウオッカでいいよ」
「私は黒ビールのジョッキで!」
「バーボン !ロック、ダブルで!」
「おいおい、あんたもかい?」
「私はホットミルク。未成年だもの」
「同じく、ホットミルク」
「実はね、お母様のことだけれども、昨日の朝になるね・・・・・・・」
「ええ? 爆発で倒れた? の・・・・・・・・」
「うん、そうなんよ」
「?遭難?」
「未来のお兄様! お勘定はよろしく!」
「おいおい、何を言うんだい。未来の妹よ!」
「あんたら、眠ってたんじゃないの?」
「今日は眠ってるわよ。だから未来から跳んできたの・・・」
「そんな~~~~。もう邪魔しないで~~~」
絶体絶命の、バイカル湖の死闘から無事に生還すれば? いいだけの第70章です。
短いですが終わります。
アラン・ドロン女? さまを出す予定でしたが、見送りました。




