第19話
「おいっ!横峯!彼女連れて来たのかよ?」
狭くて煙たいホルモン焼き屋に、狭そうに足を縮めて座る男性たちがいた。
「違いますよ。同じ会社の穂乃果と、そのお友達の佳純ちゃんです」
「突然、お邪魔してすみません」
ネクタイを外し、首元のボタンを外した中山さんから目が離せない。
「僕が横峯さんにお願いしたんです。本当に来てくれたんですね」
私だけを見つめて言われて、世界から隔離される。
「あの……昨日は、気が付かなくてすみません」
「いえ。声を掛けようか迷ったんですが、勇気が出なくて」
そんな甘酸っぱい期待をさせないでほしい。
「佳純でーす。私も暇だったので、のこのこ付いて来ちゃいました~」
佳純の挨拶で、我に返る。
「じゃ、とりあえず、俺はビール。穂乃果と佳純ちゃんは?」
「「ハイボール!!」」
「ハモりましたね」
隣に座った中山さんが笑っている。
「はい」
「横峯さんとも仲が良いんですね」
「仲がいいって言うか、同期なんです。あと、話しやすいです」
「そうだったんですね。ちなみに横峯くんの彼女さんではないですよね?」
「違います。私も会ったことはないですけど……野球見に来たりしないんですか?」
「来ないですね。僕もお会いしたことがないです」
横峯くんの彼女って、二次元だったりする?
こちらはカクヨムにて(一日4話)の先行投稿をしています。
https://kakuyomu.jp/works/11054822665254880424




