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ヘルドッグフレンズ

 銃弾が飛び交う。マップやキルログ等の様々な情報を頼りにお互いを探し、キルする。


「勝ちたいのー!」「私が、勝つ」「我も使い方が分かって来たぞ、負けぬ!」


 ケルとシルエッタは7キルで並び、ヴァイスが6キル。俺は8キルで試合の終了が近かった。


「ぐぬぬ、負けない」

 シルエッタはお願いを聞いて欲しいのか負けたくない様だ


「私も……僕もです!」

 ケルからベルに入れ替わりつつ、サブマシンガンでシルエッタを倒す。


「我も忘れてもらっては困る!」

 ヴァイスがショットガンで俺を倒した


 キル数も近いので誰が勝ってもおかしくない


「やったなぁ?」

 リスポーン後とりあえずの目標はヴァイスだ。奴には一発アレをお見舞いしてやらないと気が済まん


「見つけた!持っとけって言っただろ?そりゃ!」

 ヴァイスを見つけたので装備していた投げナイフを投げつける


「当たらないぞ!ぬあっ!?」

 壁にナイフが反射してヴァイスにヒットしキルした。


「これでリーチ!」

 俺のキル数が9となり、ケル達が8、シルエッタとヴァイスが7と、とても接戦だ。


「ヴァイス様、もらい」

 中距離からシルエッタが復帰したばかりのヴァイスを倒す。なんかリスキル多くて可哀想だな


「ここでかぁ!ぐおぉ!」

 ヴァイスを倒す為攻撃した事により位置がマップに出た。


「おら!シルエッタ倒して終わりだ!」

 近くに居る事がマップを通して分かるので反応があった方へ向かうとリロードしているシルエッタが居た。敵を倒して次に備えてリロードするのは良いが、何もない所だと今回の様に隙を晒してしまうぞ?


「ぐぬぬ、無念」


「撃つです!」

 ベルが声を上げる。ベルの使うキャラの手にはスナイパーライフルが握られていた。


「まじぃ?」

 俺も驚くしか無かった。ベルの撃った弾はシルエッタと俺を撃ち抜き、ダブルキルして10キル達成して勝利してしまったのだ。


 ラストキルはスローでリプレイされて見れるのでダブルキルのシーンを皆で確認する


「うわぁなんてタイミングだ……」

 ラスキルをちょっとカッコつけようと思ってジャンプして撃とうとしていた所を俺の後ろの方から箱に上がっているのか、少し高い所からシルエッタの頭に照準を合わせていたベルのスコープ端から俺のキャラの頭が吸い込まれる様にスコープ中央に重なる。そして発射、二つの頭が貫かれダブルヘッドショットでゲーム終了。


「やったです!勝ちましたです!」

 勝利した事で内気のはずのベルがはしゃいでいる。そうとう嬉しかった様だ


「おめでとう!よくスナイパー拾ってたなぁ?」

 最初に選んだサブマシンガンと俺がやられた所に落としていたスナイパーを交換していなければさっきの芸術的なキルは出来なかっただろう。


「ケルはサブマシンガンが良かったんですけど僕はスナイパーの方が合ってたんです」

 そうか、性格が違えば使いたい武器も違うと……それで拾ったスナイパーであんな綺麗に抜かれたのか。俺は当たりに行ってた形になったけど


「これでお願い聞いてもらえるんです?」


「約束だからね、聞ける範囲でなら良いよ」


「お願い、聞いて、欲しかった」

「我はいつもクロトに叶えてもらっているのでな」


 シルエッタは何かあった様だがヴァイスは特に叶えてほしい事は無かったみたいだ。だけど今の状態だと負け惜しみに聞こえてくるぞ?


「悩むです、行きたい所に行くか、やりたい事をするかで悩むです」


「それはケルの願いとベルの願いが違うって事かな?」


「そうです!だからケルに譲ろうかと……」

 それは許さんぞ?


「ケルもベルも一緒に頑張ったんだから二人分でも構わないよ?むしろ二人分やらないとダメだ」

 勝った人にお願いを叶える権利をあげたのだからしっかり使って欲しい


「ケルは遊園地って所に行ってみたいのー!」


「遊園地、良いでしょう!連れてってあげましょう!」

 遊園地くらいなら皆で行っても問題ないだろうし、楽しめるだろう。


「僕は……」

 ベルは何がやりたいのかな?


「僕は、クロトさんとお風呂に入りたいです!」

 ほうほう、風呂ですか。良いでs……は?


「ちょちょちょ、ちょっと待って?風呂?俺と?」


「はいです!一緒にお風呂入りましょう!です!」

 とんでもねぇ願い事が来てしまった様だ……



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