ヘルドッグフレンズ
「ベ、ベルさんや?考え直さないか?」
いきなりの一緒に風呂に入りたい宣言に狼狽える俺。当たり前じゃん!?これで狼狽えない奴が居るかよ?
「直さないです!クロトさんの事を皆から聞いたら余計一緒に入りたいです!」
俺の事を聞いた?いつの間に?
「すまんクロト、あの二人に耳を弄ばれていた時にちょっと……な?」
あぁあの時か、結構な時間やられてたからなぁ俺の中だと暇だったのかもしれない。でも俺から説明する手間が省けたなら良い事……かな?
「いや、それは良いんだけど、なんでその話を聞いて一緒に入りたいってなるのか全く分からん」
「背中の傷を気にしているならお背中、僕が洗うです!」
あぁそういう事
「そういう事なら一つだけ条件がある」
「なんです?」
「絶対にケルを出さない事!これはベルの願いなんだからな!?分かった?」
風呂に入ってる時にケルに変わってしまえば俺は女の子と一緒に風呂に入る事になってしまう。ベルなら百歩譲ってまだ、まだ許容出来るけど
「分かったです」
「いや、ベルが言っても駄目だ。ケルがちゃんと言わないと」
ここで言質を取っておかないと後で「あれはベルが言った事なのー」なんて言い逃れされるかもしれないからな。
「ちっ、分かったのー。お風呂の間は出ないのー」
舌打ちするって事は出る気だったな?あっぶねぇ、約束させといてよかった。
「よーし、約束を守ったら明後日遊園地に連れて行ってあげよう」
ここで更に遊園地に行く日を明確にすることで信用度を稼いでいく
「はーい分かったの!」
返事もしっかりしたものが帰ってきた。これで安心できるな
「じゃあささっと風呂入っちゃうか」
恥ずかしい事はさっさと済ませちゃうに限る。
「分かったです」
俺とベルが立ち、風呂場に向かう。
「ぐぬぬ、私も、入りたかった」
シルエッタが勝っていたらかなり危なかったかもしれない。
後ろから聞こえた危ない言葉をスルーしながらベルと一緒に脱衣所に入るとベルがもじもじし始めた。
「は、恥ずかしいです……」
自分から言ったんじゃないか……
「あんまり意識するなよ?こっちまで恥ずかしくなる」
もう十分恥ずかしくてヤバいんだけど
「はいです……」
そしてお互い服を脱ぎ、タオルを巻いて風呂に入る。タオルを湯舟に入れない?この状況でそんなちっちゃい事気にすんな
ベルの方を見ない様に気を付けて風呂に入ると後ろからベルが声をかけてきた
「クロトさん、こっち向いても大丈夫です」
まぁこのまま見ない様にしていても良いのだが、見ても大丈夫なら動きやすいのでベルの方を向くと……
「何?その……光?」
謎の光線の様な物がベルの局部を隠していた
「僕達の能力です!」
「シルエッタは靄で二人はその謎光線で隠すのか……」
とりあえず大事な部分は隠せるなら大丈夫……か?それよりも気になったのはこれが能力だという事
「聞いてなかったけどベル達はどんな能力を使うの?」
「光を扱えるです」
何とあっさりした説明だこと
「光を扱える……シルエッタと逆みたいなもの?」
シルエッタは闇と影だっけ?でベル達は光と
「大体そうです!シルエッタさんと逆……ちょっと違うかもです?」
単純に逆って訳では無いとすると能力の使い方ってのが違うのかな?
「僕は魔法陣が得意でケルが光線系が得意なんです」
とても反応に困るです
「え?光線系が得意ってのはまぁビーム的な何かだとして魔法陣が得意って何?」
魔法が得意じゃなくて何で魔法陣が得意なんだ?
「僕、直接攻撃するのが苦手で、魔法陣に手を加えて足場にしたり、ジャンプ台にしたりするのが得意なんです」
あぁ、そういえば魔法陣で足場作って跳んで来たかもとかヴァイス言ってたな。そういう事か
「じゃあ補助とかが得意って事なのか?」
「はい、そうです!」
中々難しそうだけど使いこなせれば強そうではあるな
「なるほどなぁベルは縁の下の力持ちかぁ」
「えへへ、照れるです」
ちょっと可愛いと思った俺の思考はヤバいか?あまりこの風呂は長居すべきではないな……




