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ヘルドッグフレンズ

「信じるも信じないも勝手だが、俺はさっき言った3つ目の魔物達の力を借りてその魔石にした奴らと戦った。それは揺ぎ無い事実だ」

 あの時はまだヴァイスだけだから魔物って言うのもちょっと違う気がするけど今更否定しても話が進まないのでスルーだ


「これが……別の魔物の魔石」

 手に持った魔石を見ながら茫然としているアルタイル


「ど、どうやってそんな見つかりそうにも無い魔物を見つけて、しかも倒せたんですか?」

 スカーレットの問いに答える


「だから言ってるだろ?力を借りたって」

 ヴァイスが感知してくれなければアイツらの存在は今でも分からなかったかもしれない


「という訳で、俺はコイツの保護しに来たんだ。邪魔はしないでくれよ?その魔石でも持ち帰って解析でもしたら見つけられる様になるかもな」

 というか見つけてもらわないと困る。あからさまに厄介な存在なのだから魔法少女にもアイツらを倒してもらわないと俺一人だけではカバー出来ない。


「どう、しましょうか……」

 スカーレットは困って、アルタイルに顔を向けて返答を待つがアルタイルは魔石を持ったまま一人でブツブツ何か呟いている


「私達が魔物を見過ごしていた?それをクロガネが倒して……しかも魔物と協力関係?もう意味が分からない」

 二人とも俺の言葉を信じるか迷っている様だ


「悩むのは分かる。ただ、俺は魔物の仲間が居る。仲間と一緒に戦ってる」


「貴女の力は魔物の力……という事ですか」

 アルタイルが俺の力を見抜く


「あぁ、俺の力は魔物の力だ」

 魔物ってか魔王の力が正確なんじゃないかな?


(我とクロト、二人の力だぞ)


(私もー)


(そうだな!シルエッタもだ!)

 話の温度差が凄い


「ま、魔物の力を使う貴女が、人間に危害を加える可能性があ、有るのではないでしょうか?」

 スカーレットは俺の力が魔物由来という事で暴走する事などを危惧している様だ


「俺が危害を加える可能性があるなら魔法少女にも同じくらい人間に危害を加える可能性があるレベルと同じ話だ」

 俺は人間に攻撃するつもりは無いし、ヴァイス達もこの世界に観光に来たのであって侵略しに来たわけではないので危害を加えるつもりは無い


「強いて言うなら、先に攻撃されたら反撃するまでだ」

 こちらから危害は加えるつもりは無いが、襲われたら反撃する。そのくらいだ


「では、貴女は今まで通りという事ですか」


「平たく言えばそうだ。魔法少女の敵になった訳じゃない」

 これだけは言っておかないと下手にこのまま別れたりしてみろ?魔物と魔法少女相手に俺達だけで戦う事になるかもしれない


「俺は」

 せめて今のうちにケルベートの信用を少しでも上げたい


「俺はこの世界と3つ目の世界の魔物は手を取り合って協力する事が出来ると信じてる」

 ケルベートの頭を撫でながら言う


「ワフゥ!」


「今までの魔物と第二の魔物。あれは明確な人類の敵だ。でも俺の仲間は違う」

 ケルベートに向き直りシルエッタに話しかける


(シルエッタ?ケルベートを影に収容出来る?)


(もちろん、イケる)

 どうやらイケるそうです


(じゃあ頼むよ)


(おっけー)

 ケルベートの周りに影が広がる


「ワウゥ?」

 影が広がるのを見て首を傾げるケルベート


「今から俺の中に入ってもらうけど良いかな?」


「ワウッ!」「ワンッ!」「ワフッ!」

 三つ首揃えて頷き、影に沈む


「「魔物が消えた!?」」

 二人は驚愕の表情で固まっている


(わっふー!ひろーいの!)

 今まで聞いた事が無い女の子の声が聞こえた


(ケル、はしゃぎ、すぎ)

 シルエッタは少し怒ってるのかな?


(あー、あー、聞こえてる?)


(その声は!さっきの優しい人なのー)

 この声がケルベートなのか


(体の具合とかどう?)


(さっき魔力をくれたお陰でぜっこーちょーなのー!)

 調子良さそうで何より


(ケルベート!探したぞー)


(あー!ご主人様の声なのー!)

 ヴァイスと一緒に地獄から来て仲間になったって言ってたけど呼び方はご主人様なのか


(えーと、こっちの方から匂いがするの!)

 俺の中の事なのに全く何が起きているか分からない


(ここなの!)


(はっ!?ここに入ってこれるのか!?)

 どうやらヴァイスとケルベートが合流した様だが……


(ここすごいのー!)


(こらこら!暴れてはイカン!ここはクロトの大事な所なのだ!)

 なんか如何わしいぞヴァイス


(うわぁ、凄い)

 シルエッタも入った様だが、いったい俺の中で何が起きてるんでしょう?


(これ面白そうなのー!)


(それは我もまだ触ってないが……って勝手に触ってはイカンと言ってるではないか!)


(よいしょ!なのー)

 その言葉と一緒に俺の体に異変が起こる。


 突如、体に熱が走ったと思えば俺の体を光が包む


「な、何です!?」

「まさか暴走!?」


 魔法少女の二人は最悪の状況を考え、お互い杖を構える


「おぉ?」

 俺自身も体に何かが起きている事は分かるが、光で何も見えない。




 そして光が晴れた時そこには姿が変わったクロガネが立っていた。



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