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ちひロト  作者: まるりんご
7/8

パーティへ!

 ロトさんとの出会いから3日が過ぎた。つまり今日は待ちに待ったパーティの日だ。

 ひさしぶりだなぁ、ケーキ作るの。オーブンからスポンジを取り出す。ホワッとした湯気と香ばしい香りが食欲をかき立てる。食べたい。いや、これはロトさん達のためだからダメダメ。

 いちごのジャムと生クリームをスポンジではさみ、クリームを塗ってブルーベリーをのせる。うん、美味しそう! 完成したケーキを箱に入れて、急いで家を出発した。招待状に書かれている道のりをもう一度確認する。


 ~道のり~

 ☆家を出て4つめの角を曲がらずにその近くにある柱を突き抜ける

 ☆突き抜けた後、フクロウの嘘に惑わされずに正しい道を見つけてください

 ☆道が正しければ動物の国にたどり着けます。


 これどうやって行けば良いの? 柱を突き抜けるって僕仮にも人間なんだけどなぁ。

 問題の柱の前にたどり着く。コンクリートで出来ているレンガ調のそれは、どう見ても突き抜けられそうにない。しばし考えて、ある方法を思いついた。道をゆく小鳥さんに話しかける。

 あの、動物の国にいきたいんですが、柱の通り抜け方を知りませんか?

 小鳥さんは声がどこから聞こえるのかがわからなかったみたい。ちょっときょろきょろしている。だけど僕の視線に気づき返事を返す。

 わぁ、人間さんだ。柱……? ああ、知ってるよー。

 教えてもらうことはできますか? 実は少し急いでいるんです。

 その瞬間、小鳥さんは少しためらうようにうつむいた どうしたのかな。

 教えるのはいいんだけど、僕から聞いたってことはナイショにしてね。

 分かりました。約束します。

 じゃあ、説明するね。ブローチ持ってる?

 これですか?

 胸につけているそれを指差しながら尋ねる。

 そうだよ。それをね、柱にひっかけて3回くるっと回るんだ。それだけ。

 へえ、やってみます!

 小鳥さんの言うとおりにやってみた。柱がぐにゃりとゆがむ。すり抜けるというより、吸い込まれそうな感じだ

 上手く行ったみたいだね。じゃあ、いってらっしゃい

 ありがとう。行ってきまーす。

 柱をすり抜けると、そこは森だった。真っ直ぐ進むと三本の木をはさんで道が分かれている。あ、立て看板だえーっと、なになに。


 三本の道は「動物の国」、「永久迷路」、「終末の国」のいずれかに通ずる。

 注意!

 動物の国以外は、人間の入国を認めていない。入国した場合、命を落とすことになる。


 つまり、道を間違えたら死んじゃうの? それだけは嫌だよ。慎重に道を選ぼうと考えていると、僕の耳に穏やかな声が聞こえてきた。

やぁ、人間さんどうしたんだい?

 フクロウさんみたいだ。道を聞こうとして、招待状に書かれていたことを思い出す。嘘つきって書いてあったっけ?聞いてみようかな。

 あなたは誰ですか?


 私はフクロウですよ。

 やっぱり! 尋ねたいことがあるんですが。

 はい、何でしょう?

 僕の予想が合ってるなら、きっと正しい道を行けるはずだ。

 永久迷路の国に行きたいんですが。

 それなら、左の道を通るとたどり着きますよ。

 ちなみに、終末の国に行く時はどこを通れば?

 そこには、真ん中の道を使うと良いです。

 じゃあ、動物の国には右の道ということですね。

 フクロウさんが嘘つきだとすれば、動物の国は左か真ん中の道をゆけばたどり着ける。覚悟を決めて一つの道を選ぶ。

 僕は、確信を持った道の方へと足を進め始めた。


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