SS 皆の先生(デイジーだけ、何かが違います)
学び舎で子どもたちに囲まれる、パーティメンバーのほのぼの回です。
デイジー先生だけ、少し様子がおかしいです。
リアクション、ブックマーク、評価が本当に励みになっています。 一つひとつの反応に力をいただいています。
☆リック先生の場合。
リックは、震えながら構える少年の手から、木剣を弾き飛ばした。
その少年は驚きのあまり、地面に尻餅をつく。
「お前、剣は向いてないなぁ。他に好きなことあるだろ」
「……う。本が好き」
「お!こんなに小さいのに本好きか!ならそっちのが向いてるかもな。シスターに教わってこいよ。きっと楽しいぞ!」
「でも、男なのに……」
リックは、少しだけ落ち込んだ男の子の背中を軽く叩く。
「何も腕力だけが強さじゃないぞ?口で勝つのも、きっと凄いことだ。な?」
☆ローラン先生の場合。
「リチャード先生に勝つにはどうしたらいいの〜」
「一人で勝とうとするなよ。体格が違うんだから、全員でかかる勢いでいけ。地形を利用しろよ。視線を散らせて、相手の狙いも分散させろ!」
遠くから、その光景を見て少し驚く。
「え……ローランが、まとも……だと……?」
「……リック、気持ちは分かるけど。本音がダダ漏れ……」
☆リジー先生の場合。
「先生〜可愛く髪縛って〜」
「アイツ、昨日私のことブスって言ったの〜……」
リジーは女の子を慰めながらニヤリと口元を歪ませる。
迫力がすごい。
周りの少女たちも、ごくりと喉を鳴らしていた。
「あら~女の子は14歳で劇的に変わるのよ。そいつにはこう言いなさい?『後で女の子にモテようと頑張っても、もう遅い!』ってねぇ〜」
☆デイジー先生の場合。
「もう一回『私に痺れろ!』やってー!」
「いや、今度は『燃え尽きろ!』ファイアランスだよ!」
子どもたち――主に元気な男の子たちが、私を取り囲んでキラキラした目を向けてくる。
「私の魅力に痺れろ!……もう……勘弁してぇ」
しかし、子どもたちの歓声の前に、私の嘆きの声は届かないのだった。
そして……私はねだられて、悪ノリでローランに技名をつけてしまった。
「あー、それは『月光剣』ね。そっちは『残影剣』だわ」
適当だけど、仕方がない……。
ネーミングセンスなんてないんだもの……。
「かっけぇ!さすがマーガレットだぜ!」
「マーガレット先生、痺れます!」
喜ぶローランの後ろからも、さらに興奮した男の子たちの羨望の眼差しが向けられる。
――反省しています。
なんだか思った以上に広がりすぎて、収拾がつきません……。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
『転生したら孤児院出身。テンション低いけど頑張ります』は、一旦ここで完結となります。
途中、リックがヒロイン化したり、英雄化したりと大変でした。 気付けばルイーズに一番いじめられていたのもリックだった気がします(笑)
それでも最後まで、リックとデイジー、そして仲間たちの物語を書き切ることができました。
ブックマーク、評価、感想、誤字報告、そしてリアクション。 一つひとつが本当に励みになりました。
少しでも反応をくださった皆様、本当にありがとうございます。
まだ書いてみたいSSネタも残っているので、もし投稿した際はまた覗いていただけると嬉しいです。
改めまして、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。




