27話 覚醒
邸の中は慌ただしく動いていた。
ニコライ=ダンダリオによる奇襲を受けたという情報は、ウィルによって既に皇帝には報告済みではあったが、負傷者が多く治療が追いついていない状態だった。
「ウィル、お前……サンブタック選帝侯家の人間だったんだな。前々から情報を仕入れるのかやけに速いなって思ってたけど」
軽傷者に包帯を巻きながらリッキーが問立てる。
ウィルは申し訳なさそうに応えた。
「ごめん黙ってて。サンブタックの名前を出すとみんな離れていくと思ったから」
「別に悪いって言ってないだろ。開拓騎士団はそういう奴たくさんいるってレオが言ってたし……よし、処置終わったぞ。向こうを手伝ってやって。それで?アルバさんが何だって?」
「あぁ、森の中にある地下水が湧く所にレオを連れて行くって」
リッキーの救急キットを片付ける手が止まる。
「……今から?」
「本当は今からの方がいいんだろうけど、アルバさんのことだから僕たちに許可を取ってからだろうね。今ガーネットとメルダの所に…」
「相当焦ってるだろうに……律儀言うか真面目というか。レオを助けるために動いてくれるのに、ボクたちが断るわけないじゃん」
困った人だよな、とリッキーは笑って立ち上がり、雨合羽や止血帯の準備に取り掛かる。
雨脚は多少弱まったが、この雨では馬での移動は難しい。
大量出血で身体が冷えているレオナルドをこれ以上冷やすわけにもいかない。
「ウィル、体内魔力は粗方回復したか」
「粗方どころか全快、いやいつもより調子がいいくらい」
「お前も?実はボクもさっきから調子が良くて…」
「……その理由、教えてやろうか」
驚くほど低い声が室内に響き、リッキーとウィルは同時に振り向いた。
黒いフード付きのコートを羽織った大柄の男がヌッと立ち、しかし敵意はなく二人の答えを待っている。
「貴様何者だ、どうやってここに」
「それについて今答えるべきではない。俺は王と守護者を迎えに来た。どうする、俺の問いには答えないのか」
直立不動の男は声の圧だけでリッキーたちを震えさせた。
油断も隙もない、だが殺意も敵意もない。
「……ボクたちの調子がいい事は大体想像がつくけど、答え合わせがしたい」
「そうか……お前たちは守護者に心を許され、共に王を護ると認識された事で、我らの森からの魔力供給が可能になった。それ故に、森に近ければ近いほど体内魔力の回復は速い。ということだ」
考えは当たっていたのだろう、リッキーは何も言わなかった。
その様子に男はフードを脱ぎ、深々と頭を下げた。
顔の左側から頭部にかけて大きな火傷の痕があり、後頭部で細く結ばれた髪はレオナルドやアルバと同じ蜂蜜色の毛束だった。
「オルソだ。死の淵を歩もうとしている我らの王とその守護者に合わせて欲しい」
中傷者、重傷者の救護室となったエントランスにオルソを連れたリッキーとウィルが足を踏み入れた。
異様に大きく見えるオルソに騎士団員たちはザワザワと警戒の意思を見せるが、オルソ自身は気にせず奥へと進んでいく。
エントランスから2階へ登る階段裏に止血帯を巻かれて眠るレオナルドと手を握って寄り添うアルバがいた。
憔悴しきっているのか、アルバはオルソが近づいたことにも気付いていない様子だ。
「……守護者のお前がそんな状態では、治るものも治らんな」
「!……えっ、お…オル、ソ?どうして」
「森がお前たちを迎えに行けと。我々の同胞として迎え入れる準備は出来ているぞ」
オルソの口から同胞という単語が聞こえてきたことに、近くにいた騎士たちは動揺した。
「団長が、森に?」
「あいつ何するつもりだ」
ザワザワとざわつき始めたエントランスをリッキーが黙らせた。
「今は怪我人の治療に専念しろ。団長のことはボクたちが何とかする」
「何とかって、そんな無責任なこと言わないでくださいよ!そいつ今、同胞に迎え入れるって言ったんすよ!?」
「それは……」
「お前たちがそう言うのも仕方あるまい。ここに集いし帝国の民よ、俺は"言葉の民"オルソ。凶刃に倒れたお前たちの長に治療を施すべく、森から遣わされた」
オルソの低い声がザワついていた騎士たちを一瞬で黙らせた。
「お前たちの長は我らの森に次代の王として加護を授けられた。帝国の民が王と認められたことは例にないことだが、森の決定は覆らない。故に我ら"言葉の民"はお前たちの長を王として迎えなければならない。そして適切な治療を今すぐに始めなければならない」
オルソは再び深く頭を下げた。
その隣で立ち上がったアルバも深々と頭を下げる。
「みなさん、どうかお願いします……レオナルドさんの治療だけ、私たちに任せてもらえませんか」
困惑する騎士たちの中から一人、頭に包帯を巻いた騎士が立ち上がった。
「おれは、アルバさんを信じる」
また別の騎士も立ち上がった。
「オレも」
「アルバさん…おれたちの団長を頼みます」
何人もの騎士がアルバにレオナルドを託す決意を示す。
最初に否定を示した騎士は俯いたまま何も言わず、勝手にしろとだけ呟いた。
オルソは頭を上げ、後ろを振り向きレオナルドの容態を確認し始めた。
「背中の大きな傷はお前がここまで癒したんだな?」
「えぇ、できる所まではやったつもりだけど……右脇腹の傷は深すぎて」
「診たところ、腹の傷は内臓には影響ないようだ。しかし血管を傷つけすぎているから出血が止まらんのだろう……アル、お前のやるべき事は分かっているな」
「……うん」
「……王は俺が背負って運ぶ。ありったけの血止め帯と暖かい布を巻いてくれ。それから王の着替えを一式用意してくれ」
「着替え?」
「目を覚ました時に血塗れの服は気分が悪いだろう」
オルソに言われるがまま、リッキーたちはレオナルド搬出の準備を終わらせていく。
メルダとガーネットも合流して、いつものレオナルドの周りにいる面子が集まった。
「なるほど。この四人がアルが認めた守り手か」
「頼もしい人たちよ」
「そうか……では出発する」
アルバを先頭に一行は雨の中惑わせの森に向かって歩き始めた。
その背後で、レオナルド邸に残る騎士たちは敬礼して送り出す。
暗い雨の夜道のはずだが、不思議と道ははっきりと見えていた。
大通りを越え、領地の端を示す壁の門を抜け眼前に惑わせの森が広がる。
誤って足を踏み入れたが最後、何日も何週間も迷うか最悪死ぬかと謳われた恐ろしい森がそこにある。
「あの夜も、こんな雨だったな」
レオナルドを背負い直したオルソが口を開いた。
アルバは小さく頷く。
「あの時も奇襲だったわ…姉さんとあの方が婚約を発表した瞬間に肩口から指先にかけて大怪我を負ってしまった。命に別状はなかったとはいえ、若干の麻痺が残ったし……レオナルドさんは……私は姉さんと同じことを繰り返してしまったのよ」
「あの日も思ったが、あの言い伝えは本当に関係ないんじゃないか?」
「そんなわけないでしょ。現に姉さんの時だって、今だって」
「王と守護者が恋仲になってはいけないのであれば、なぜノービレの家がずっと守護者のままなんだ?言い伝えが本当なら、エルバリタの時点で森がお前たちを解任するはずだろう。でもお前は今でも守護者として森は認識されているし、ついてきている四人もお前を通して加護が与えられた」
オルソは少し歩くスピードを落とし、アルバの耳元に顔を寄せた。
「お前もエルバリタも、運命に弄ばれてるだけなんじゃないか?」
「……だとしたら本当に最悪な運命ね」
アルバは吐き捨てるように呟くと、大きな岩の前で立ち止まった。
後ろを着いてきていたリッキーたちもつられて立ち止まると、岩の裏から松明を掲げた男たちが三人現れた。
「儀式の準備は整っている」
「掟に従いこの先へ行けるのは王と守護者、そして憶司のみ。後ろの四人は我らと共に来い」
「アルバーツィアに樹聖から言伝だ。全て終わったあとで王と共に会いに来いと」
男三人はリッキーたちを取り囲み、森の奥へと連れていく。
何度も振り向く四人に心配しないでとアルバは手を振ると、オルソと共に大きな岩の裏に回った。
大きな穴と階段がアルバたちが中に入るのをじっと待っているようだった。
「行くぞ。もう時間が無い」
オルソは先に階段を降りていく。
今更怖気付くなど、目覚めたレオナルドに笑われてしまう。
アルバは自分で頬を叩いてオルソを追いかけた。
カツンカツンと足音が響き、どんどん地下へと降りていく。
岩の天井から水が滴り落ちる音の反響が洞窟の深さを物語っている。
しばらく降りていくと水が流れる音が聞こえてきた。
天井から伸びる太い木の根と幹、その下に青白く光る水溜まり、周辺をふわふわ漂う発光する何か。
惑わせの森の中心にして、言葉の民の神聖な空間、清泉だ。
発光する何かはオルソの背で眠るレオナルドに群がってきた。
「さすが隣人たちは早いな。アル、彼を降ろすのを手伝え」
アルバはレオナルドの頭を支えながらオルソの背中から降ろすと、清泉の中に足を踏み入れた。
水温は雨で冷えた身体には冷たいと感じる温度だ。
「いいか、俺は憶司としてここにいる。お前の手助けはしてやれない。手早く連れ戻せ」
「それは分かってるけど、どうすれば?」
「……そうか、あの夜は怪我の手当を見ていただけだったか。なら教えよう、清泉の水に自分の魔力を乗せ、いつものように言葉を繰る。森の魔力と清泉の水を糸にして傷を縫うように這わせるんだ。傷口にガイドしてやるだけであとは森が傷を癒していくから心配はいらん。それが出来たら彼の額に手を乗せ、自分の意識を彼に同調させるように自分に魔法をかける。あとはお前の得意分野だ、彼をガイドして連れ戻すだけ」
ツラツラとやり方を言ったオルソはレオナルドを清泉の中に沈め、泉の淵に上がって座り込んだ。
「憶司はその名の通り、この泉で起きたことを記憶するだけだ。悪いがここから先はお前次第……がんばれ」
アルバは小さく頷き、昏昏と眠るレオナルドの頬を撫でた。
できる、私はできる。
そう自分に言い聞かせて、オルソに言われた通りに魔力を水に、水を糸に、レオナルドの脇腹の傷に導いていく。
集中する耳元で、小さく控えめにチリンと鈴の音がした。
それを合図に、糸のように導いた水が手から離れ傷口を覆い始めた。
アルバはレオナルドの額に手を乗せ、自分に向けて言葉を繰る。
「 レオナルドさんに会いにいく 」
自分に向けて魔法を使うのは初めてだったが、人間窮地に陥ればなんだってできるのかもしれない。
そう思ったアルバの意識は真っ暗な空間に放り出された。
寒くも暖かくもないが、不思議と不安はない。
キョロキョロと見渡しても何も無い。
ふと足元を黄金色の薄い光の帯が走り抜けていった。
なぜかは分からないが、何となくその光の帯を追いかけようと思うと、足が勝手に歩き出した。
ずっと永遠に歩いているような気がしてきた頃、誰かの笑い声や穏やかに話す声が聞こえてくるようになった。
『ぼく、おおきくなったら、おとうさんみたいなすごいりょうしゅになる!』
『ははっそれは頼もしいなぁ。一緒にみんなを守ろうな』
『うん!』
『父さん!ぼく今日テストで100点取れたんだ!』
『やるなぁ!さすが私の息子だな』
『父さん、街の人たちが長雨続きで作物に不安があるって』
『陳述書がさっき届いたっゴホッコホッ……もしもの時は去年の貯蓄をみんなに渡そう』
『わかった。もしもに備えていつでも配れるように準備しておくな』
『……本当に頼もしいな。助かるよ』
『父さん!そんなっ父さんダメだ!起きてくれ!』
『……す、まん……かあさ、を、たの』
『父さん!』
『どうして父さんの跡を継ぐのが叔父さんなんだよ!?あんた自分の領地貰ってんだろ、なんで父さんの領地にっ』
『ダンダリオ家には兄貴と私がいるのだから、兄貴が死んだら跡を継ぐのは弟の私に決まっているだろう。それから、お前と母親は市井に降ろされるそうだ。さっさと荷物を片付け出ていってくれ』
『勝手なことばっかり言いやがって……』
『市井に下る?!馬鹿なこと言わないで!ワタクシは侯爵家の嫁よ!お金のない生活なんて、世話係もいない生活なんてっ考えられないわ!』
『母さん、これは皇帝陛下が』
『あんた……陛下に気に入られているんでしょ。だったら大人しくしっぽでも振って、爵位の一つや二つ、貰ってきなさいよ!父親に似て愚鈍なのね!』
『母さ……いや、あんたの事はもう母親とは思わない。俺は爵位だ領地だの興味が失せた。取り戻したいなら自分で考えてやってくれ』
あまりにも壮絶な会話に、アルバは思わず足を止めた。
知らなかった。
何か重いものを背負っていることには気づいていたが、ここまでとは。
苦しくて涙がこぼれる。
ニコライが突然訪問してきた日と同じくらい胸が痛い。
「……どうして、いつも笑っていられたの……?」
貴方だって辛いはずなのに。
『なんで?そんなの、彼女がいてくれるからじゃないか』
聞き慣れた声が響き、アルバは顔を上げた。
しかし彼の姿はない。
自然と止まっていた足が動き出し、再び歩き始めた。
『初めて同行してもらった時に大怪我をさせてしまったのは、今でも凄く後悔してる。俺はまだまだ未熟だ』
『でもあれはさすがに気づけないだろ。アルバさんが言葉の民だったから気づいて…』
『言葉の民だろうが何だろうが関係ない。俺は奇襲してきたヤツを捕らえて気が緩んでた』
『そ、そっか…』
『モルトの執着には異様さを感じる。だからガーネットにボディガードを頼みたい』
『いいけど、それ逆にレオ団長が執着してるって言われない?』
『!……それは否定できないなぁ……』
『ま、女性に関して自分からグイグイ行くことがなかった団長の春はアタシが守るからいいけどね』
『いつまでこの関係を続けるんだ?』
『おいおい唐突だなウィル』
『はぐらかすな、アンタのモダモダしている様を見せられている僕たちの身にもなれ』
『……そうは言われてもな、彼女から頑なに一定の距離を保ちたいって気持ちが伝わってきてどうしようもないんだよ』
『はあ?アンタ男だろ、そこはグイッと行けよグイッと』
『今日お休みのアルバとランチしてきたの』
『へ、へぇ……楽しかったか?』
『それはもちろん。団長が人の外見に他人がとやかく言うなってルールを作ったから、帽子も眼鏡も外して大通りを歩いてたのよ。良かったわね、そういう所は伝わってるんじゃない?』
『だったらいいんだけどなぁ』
『ハァ……団長の奥手すぎるのもどうかと思うのよね、アルバの気持ちも分かるのだけれど』
『ニコライはモルトから何か吹き込まれてる。じゃなきゃ明らかに偽装の書状なんて持ってくるわけない。あの腰巾着が取る行動じゃない』
『今度こそ俺がアルバを守る』
『父さんみたいにみんなに慕われる領主になって迎えに行くんだ』
『ぼくがあの日、お姉ちゃんに見つけてもらったみたいに』
幼くなっていくレオナルドの声に、アルバはハッと思い出した。
25年ほど前だろうか、博物館に二組の家族が貸切で来館したことがあった。
厳格そうな老夫妻に連れられた子どもと、穏やかそうな若夫妻に連れられた子どもがいた。
老夫妻に連れられた子どもはガイドするアルバにぴったりくっついて話を聞いていた。
一方若夫妻の子どもは飽きたのか広い館内を走り回り、いつの間にか姿が見えなくなっていた。
いわゆる迷子の状態だ。
アルバが小さい子どもが行きそうな場所に当たりをつけて探していると、キラキラと光の帯が一箇所に向かって伸びていくのを見た。
それを追いかけて行くと、ちょうど貸切直前に博物館へ収蔵された天蓋の中で膝を抱えて泣いている男の子を見つけた。
チリンチリンと慰めているかのように鈴の音が鳴っている。
アルバはそっと手を差し出す。
「みんなの所に、帰りましょう」
顔を上げた男の子はアルバの手を握り返し立ち上がった。
二人は手を繋いで歩き出す。
「どうやってみつけてくれたの?」
「そうですね……貴方のその蜂蜜色の髪の毛のおかげ、でしょうか」
「そうなんだ…ひいお祖母様がこれは特別なものだから、大事にしなさいって言うんだ。お姉さんもそう思う?」
「もちろん。その髪がなければ私たちは出会わなかったんですから」
「そうだよな。俺たちの出会いはモルトの差し金とはいえ、俺が森で不思議な声を聞いたことがきっかけだった」
「最初は帝国の騎士様が王に選ばれるなんてと思っていましたが、姉さんの王宮入りの話を聞いて納得しました。帝国の民や言葉の民なんて関係なく、みんな同胞なのだと」
手を繋いで歩く二人の周りは、次第に白く何もない空間に変わっていく。
子どもだったレオナルドはいつの間にか大人のレオナルドに成長し、アルバの手をギュッと握り返した。
「……貴方が起きた後も、こうやって手を繋いでくれますか?」
「当たり前だろ。あぁでも、一つ……いや二つ条件をつけようかな」
「条件?」
「俺に敬語を遣わないって条件と……俺のことをレオって呼んでくれないか」
「ぜ、善処しま……するわ、レオ」
二人は笑って白い空間を歩いていく。
お互いの姿が見えなくなるまで、ただずっと。
ピチョン、と水が水面を叩く音で目を覚ます。
微睡んだ意識の中、少し上を向くとホッとした表情で微笑んだ愛しい人と目が合った。
ゆっくりと右腕を動かし、そっと彼女の右頬に触れる。
「ありがとう、ガイドのお姉さん」
「どういたしまして、迷子だった騎士さん」
レオナルドはアルバに支えられながら身体を起こし、自分の現状を確認した。
どこか分からない地下水源に浮かぶ自分と腹部に巻かれた分厚い止血帯、自分とアルバの周りをクルクルと浮かぶ不思議な生き物、水源の淵でこちらを見る大柄の男。
「目覚めたか、我らの王よ。森の神秘とアルの尽力に感謝を、よくぞ戻られた」
「レオ、この人はオルソ。憶司という森での儀式を記憶することが役目で、私の元上司の人よ」
「そういう訳だ、我らの王。キミを助けるために我ら言葉の民に伝わる秘術を用いた儀式を執り行った。詳細について話したいが、先に服を着替えられるが良かろう……着替え終わったら我らの集落にお連れしよう、部下の皆も心配しているだろうしな」
何が何だか分からないまま、レオナルドは促されるままに着替え、オルソに連れられて階段を上がっていく。
「アルバの着替えは?」
「大丈夫、魔法を使って乾かしてもらったから」
「そ、そうか……ところで今から集落に行くって言った?」
「えぇ、みんなに会いに行きましょ」




