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幕間6

日曜日更新、お待たせ致しました。

2章締めの幕間です。

「ルーラーの若造が城からつまみ出されたって噂は知っておるかね」


「あぁ聞いた聞いた!なんでも市井のおなごを籠絡しようとしたのが、皇帝陛下にバレたんだってなぁ!」


「そうそう、市井の娘を囲うために陛下とダンダリオ伯爵を利用した、なんて話も聞いたぞ。執着とは恐ろしいものよな」


「ここ最近のあの小僧には振り回されて、ワシらもうんざりしておったところぞ…しばらくは静かでよいかもしれんなぁっはっはっはっ」


「ですが、陛下はルーラー卿の地位はそのままで、とお伝えになったとか。陛下もどうしてあそこまでルーラー卿に甘いのか」


「真か嘘かは分からぬが、庶子ではないか、というのは聞いたことがあるでな。この辺りも調べてみねばなるまいて」


「次の皇太子殿下の件もあるからのぅ。なんでも王子には皇族に伝わる黄金の魔力の才がほとんど見られぬとのこと……先が思いやられるわい」


「兎にも角にも、ワシらの出番という訳だ。ダンダリオ新伯爵により一層森の開拓に励んでもらうためにも、ワシらが背を押してやらねばなぁ!」


「そういえば、式典での伯爵の叔父御の顔を見たかね?領民が移住を希望している旨を陛下が話された時のあの顔……っくくく、あれはあれで、領地でやらかしているからな」


「あの者は前ダンダリオ侯爵の地位を簒奪したも同然ですから。信頼できる領主を失い、後釜で好き放題やる新しい領主など、誰がいつまでも仕えようと思えましょう」


「全くもってその通り。まぁ、ワシらもそれを反面教師として、領民の安寧を司らねばならぬがな。だからこそ、新生ダンダリオ伯爵には尽力してもらわねば」



 首都ウィルト市のどこかで交わされた密談。

 盗聴防止魔術を利用したこの密談は、どこの誰が話しているのかは誰も分かりはしない。

 彼らは味方か、それとも。

 何も分からぬまま、帝国の夜は更けていく。

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