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幕間5

おまたせしました。

本日幕間と16話更新です。

「ぜっっっったい覗いちゃダメですかね!」

 ウォークインクローゼットのドアを閉めたガーネットがぷりぷりしながらアルバの前に立った。

「さすがにレオナルド団長は覗かないと思いますけど……」

「わかんないよ?団長も男の人だからね。さて、アルバさんこの手のドレス初めてだよね」

 ガーネットは二コーッと笑い、アルバはアワアワと慌て出す。

「や、やっぱり着替えはっ」

「手伝いありきだよ〜そーれ」

「んわあぁぁぁ」


 ルーラー邸のメイドも手伝って、あれよあれよと着飾られていくアルバは腹部の締め付けが少ないことに気がついた。

 呼吸がしやすい。

「旦那様がドレスは不慣れだろうから、コルセットで締めない形のドレスをご用意されたんですよ」

 胸元のリボンを結んでいたメイドが穏やかに言う。

 なるほど、配慮というやつだ。

「それでは御髪の方でございますが…」

「申し訳ありませんが、額に大きな傷がありましてガーネットさん以外にはお見せしたくないのです」

「左様でございますか。それでは私共は後ろを向いておりますので」

「ありがとうございます。ガーネットさん、お願いします」

「はいはーい」

 ベージュのヘッドドレスを外すとさらりと銀髪が溢れた。

 額右側からこめかみにかけて深い傷痕がくっきりと居座っているが、前髪が上手く隠していた。

 ガーネットは慣れた手つきでドレスと同じグラデーションのヘッドドレスに髪を隠していく。

「おでこの怪我って、髪の毛を隠す為の嘘だって思ってたけど本当だったんだね」

 耳元でコソッと呟いたガーネットにアルバは笑った。

「本当なんですよね、これが。土魔法の岩がこう、ガツっとね」

「うわ痛そ」

「正直、どんな痛みだったかは覚えてないんですけど」

「それはそれで怖い〜」

「あはは」

「笑い事じゃないって……はい、できたよ」

 ふわりと眼前に濃紺のレースが重なり、瞳も隠して準備は万端。

 正面の鏡台に映る自分が自分ではないように見えて笑いそうになる。

後ろを向いていたメイドたちも振り返り感嘆の声が上がる。

「お似合いですノービレ様!」

「ダンダリオ団長様もお目が高いですね」

「この鎖骨のラインの綺麗なこと!はぁ…旦那様も分かっていらっしゃるわね」

「それでは旦那様とダンダリオ団長様にお披露目と参りましょうね」

 メイドの1人がクローゼットのドアに手をかけた。

 アルバはドレスを軽く持ち上げて立ち上がり、メイドの後ろによろよろと歩いていく。

 この時のアルバは知る由もなかった。

 レオナルドから敬意を示す行動を取られることを。

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