脅威へ向き合い
今回は若干短いです
唖然、騒然…
それでも口から言葉が漏れる事は一度も無かった。
「そんな…そんな酷い事が起きて良い訳ないじゃないですか!!」
気づけば口からは悲鳴じみた怒りの声が上がっていた。
シャールとイグは悲しそうな、それでいて落ち込んだ顔のまま、お互いの事を見合っていました。
「…そんな酷い事が起きたからこそ、異界から来る二代目のエレメンタルマスターが必要になる時があると言ってたのです」
「あの人の言葉は俺ら生まれたての精霊にも常に記憶に刻まれるくらい残ってるよ」
シャールとイグの昔話が真実かどうかを私は確かめる術を持ってない。
でも、もしもこの話が本当なのであれば私についた加護にも理解がつく。
「マスター、どうかお願いします。マスターのような異世界人のエレメンタルマスターが生まれたということは世界に再び危機が迫っています」
「自然人が過去の数十倍も居るにも関わらず、何処かで兵器が量産される余裕があるんだ。この世界から、再び緑広がる自然を消させない為に…助けて!」
二人の必死に言葉に私は顔を下に向ける。
こんな私に、そんな世界の危機を任せるとか、気が重いのだ。
でも…私がやらなければ大事な人が居なくなる。
お父様お母様、お兄様にお姉様、モルドーさんやウルドーさん、私の事を見てくださったお医者さんにリーテや町の人々。
どれも私にとってかけがえのない大事な人たち。
それを失わない為に…
「分かった…どこまで行けるか分からないけど…私やってみるよ!」
その言葉を言うと同時に風が吹く。
シャールとイグが少し驚いた顔をしてすぐに笑顔を見せる。
「そうと決まればまずはウルドーさんに教えてもらったセンドールに行きましょう」
「あれ?ユパリじゃないの?」
「ユパリはセンドールに行く道の途中なので丁度いいと言えばいいかと」
私の足は街道に沿って歩き始める。
二人の精霊を連れて…
と、その時である。
イグが身震いした。
「…」
「どうしたのイグ?」
「いやなんか冷たい視線を受けたような…」
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暗い、でも明るい。
そんな不思議な場所に一人の少女が立っている。
「…魔力不足」
少ない言葉を口から絞り出す。
「会いたかった…会いたかったのに…魔力が足りない?生まれて間もないの?だから火に取られたの?」
少女の顔は暗く、何かを握っている。
不思議と板のようなものだった。
そこに何かが映る。
三人の人物。残り二人は氷と火の精霊。
階級は知らない。どうでもよかったのだ。
「ようやく見つけた…見つけられた…あぁ…早く育って、私を呼んで…私の空っぽな心を…埋めて?」
少女は顔を赤らめ、恍惚な表情を浮かべる。
ここに誰かが居れば、それは美しくもおぞましい顔だと言っていただろう。
だが、そんな事を言える存在は居ない。
だってここには彼女しか居ない。
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コップに入った黒い水を一口啜る。
目の前に居る受付兼秘書のヒトミは緊張した顔つきである。
そっとコップを下す。
「74点。まだ私の故郷の味に届いて無い。けど、これはこれで好きだ」
私の言葉を聞き、ほっとした顔を作り、部屋から退出する。
と同時に
「マスター」
どこからともなく目の前にガタイの良い男が立つ。
「なんだシュトレバル?今は忙しいし、特に魔物の討伐も無いぞ」
「いえそういうわけではなく…現れたようです」
その言葉に、書類仕事に動かしていた手を止めた。
「…本当かい?確か私と同郷の者しかなれないと」
「居ます。現に、俺の同類が居る世界は今歓喜に包まれています」
「ふーむ…」
その者は試案する。
何せ真実を語ってもらった身だ。
英雄になりえる同法に、一回くらいは会ってみたいものだった。
リーリア達
???(暫く登場予定無し)
???(近いうちに登場)




