↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
62/103

タイトル未定2026/10/04 17:58

 高らかに箱根関所で声が上がる、斎藤から下がっていろと大久保は言われるも先陣を切り関所へ斬り込んだ、天然理心流四代目の刃がひとり、ふたりと斬り倒してゆく新政府軍側も砲撃の乱れが鎮まり統制を取り戻すと抜刀にてそれに応えた、さながら戦国の世が舞い戻りし箱根の関所は乱戦が陽が落ちても続いていた、しかし箱根峠より引きずる心労のためか薩摩剣士の本領を発揮するに及ばず徐々に数を減らしてゆく、ひとりを除いては。


「チェストーッ、おいに続け」


 その者は鬼神の如き強さで次々と幕府軍兵士を屠り周りの者を鼓舞していた、確実に敵を屠りゆく大久保、斎藤がこの者と鉢合わすのは道理であった。


「近藤さん、まだ威勢の良いのが残ってるぜ」


「ありゃ示現流、しかも相当の手練れだ、あれは儂にやらせろ」


「嫌だね」


 斎藤は笑いながら先に駆け出すとその者へ斬りかかった、ひとりを屠り辺りを伺っていた処に斎藤の上段が振り下ろされる、相手は手練れ、当然、物打ちで受けるか太刀先で受け流すと思われたがその者は姿勢を低くすると斎藤に対して躱しつつ胴抜きを放つのだ、これはならぬと覚悟をした斎藤であったが中に潜む武神は刹那それを察し脚を蹴り出すと相手の柄を蹴り止めた。


「おはん⋯」


 その者は思いもよらず斎藤は危うかったとお互い間をとり仕切り直した。


「新撰組四番隊組頭、斎藤一お主は」


「おいは薩摩藩小頭見習、中村半次郎でごわす、かの名高か新選組隊士と刀ば交ゆっこつのできもすとは、まっこて恐悦至極にごわす」


「何を抜かしてやがるのかは分からねぇが、その面ぁ見てりゃ悪かねぇ話らしいな」


 斎藤は笑い半次郎も笑って応えた、遅れ大久保がくると笑いながら斎藤へ皮肉を含め言い放った。


「斎藤よ、屍は拾ってやる案ずるには及ばぬ」


「おはんも、よか上役を持っちょっごたっどな」


 半次郎は薄く笑みを含めつつ摺り足にて斎藤との間合いを見極めていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。