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タイトル未定2026/10/01 15:30

「只今より箱根関所へ討ってかかる各々方持ち場につけえい」


 大久保は陣にて関所に入る新政府軍を見定め攻撃開始の号令を出した。


「斎藤よ、今や瓦礫と化したあの地に何故(なにゆえ)拘るのだ儂なら素通りして箱根口に向かうがな」


「知るかよ連中に聞いてくれ、だが数を減らしてやらねば永倉が難儀するぞ」


「なぁに永倉なら『ひとり三殺』くらいな事言うに違いない五百は造作もないな」


「あんたなぁ⋯」


「はっはは、さて戯言はさておき…」


 大久保は砲撃にて数を減らしゆく敵を見て腰にある得物を触った。


「やはり我らにはこれであろう」


 斎藤は大久保を鼻で笑った。


「撃ち方やめい、これより箱根関所へ討ち入る気概ある者は我に続かれよ」


 孝江と宗盛は持ち場を離れ箱根峠へ向かうべく支度を整えておると陣の方から勇ましき声が上がり宗盛は遠眼鏡でそれを見定め呆れ顔で言った。


「大久保殿も好き者だのう」


「男は皆、童で御座います付きおうてはおれません」


 孝江も呆れ宗盛へ答えると宗盛は笑いながら言った。


「はっはは相違ない」


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