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タイトル未定2026/09/23 21:26

 西郷に強く抗われ中山道を諦め東征援軍は北陸と東海道軍への増援を決め翌早朝には進軍を開始させた、甲府城には斎藤が戻り大久保は永倉に足柄峠を抜け小田原に回り込み箱根口で伏兵の指示を出した、甲府城に残る兵と夜鷹は芦の海西岸を南下、箱根関所を横撃、新政府軍が沼津に逃れれば追わず関所の守備を固め、もし江戸に向かう様なら永倉の隊と挟撃、殲滅せしめんとした。


「おい斎藤、関所にはどの程度兵が残ってんだ」


「あぁほとんどいねぇと思うよ、近場で火おこしても誰もこなかったもんな泰夫」


「はい、まともに動ける者は関所の外にいた農兵くらいで士官の殆どは死んだか動けぬ状態と思います」


「何だ永倉に関所を任せて大丈夫じゃねぇか」


 大久保は両脚を投げ出し身体を逸らしてやる気なさそうに語ったがその態度に孝江が釘を刺した。


「大久保様、永倉さんを失ってよろしいのですか」


「何故じゃ関所は既に落ちたも同然であろう」


 孝江はため息をつくと大久保の隣に座り大きく息を吸うと鼓膜を破らん程の大声を張った。


「良いですか大久保様、この地は攻められませんがこの地へ向かうべき軍は用意されておるのです」


 大久保は負けじと大声で孝江に答えた。


「それがどうしたと言うんだ」


 孝江はうって変わり冷静に低い声で言った。


「その軍は北陸か東海道、もしくは両軍へ増援として送られるのは確実、増援と言えども永倉さんの隊だけでどうなるものではありません」


 大久保は両脚を収め胡座座になると膝を叩いた。


「わかった明朝、箱根に向かう各々方支度をされよ」


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