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タイトル未定2026/09/22 16:29
泰夫と斎藤は芦の海、箱根関所の対岸に潜んでいた。
「案の定、だが刻既に遅しだな」
斎藤は遠眼鏡で新政府軍軍勢に掌握された関所周辺を眺め落胆の声を漏らした泰夫はいつでも狙撃にはいれる準備をしていたがその表情は何か引っ掛かるものがあるのか険しい表情だった。
「泰夫、此処からいけるか」
「正直難しいです、高さもありませんし水の上ではどの様な事が起こるか皆目検討もつきません」
「そうか、ならば仕方あるまい戻るか用向きは済んだ」
「いえ斎藤さま、夜が夜鷹の主戦場です闇夜に紛れ爆薬を敷設しましょう、数日は足留めしてもらわないと大久保様の兵も間に合わないでしょう」
斎藤は言う様になったもんだと感心の表情で泰夫を見ていた。
「ならば陽が落ちるのを待つか、にしても箱根は寒いな」
「火はだめですよ」
「言われんでもわかってる」
斎藤は肩で泰夫を小突いた。
その頃、甲府城を目指す早馬が砂塵を巻き上げ疾走していた、江戸に戻り救援を請うていた内藤であった、内藤は途中永倉率いる兵達と遭遇、大久保の姿なく肩を落としていたが話を聞くと想像と逆の状況に内藤は喜び勇んで甲府城を目指していた、しかし夕刻になれど大手門をくぐる内藤の姿はなかった。




