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ガチ恋っ!!ってことで  作者: ゆ


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77. 冬花祭②  三度目のチームクララ

「皆さんにお知らせがあります。お忙しいでしょうが、少しお時間をください。」

 クララは授業の終了と共に教室の前に立った。

「さて、以前お話のあった学園祭の売り上げを使って何かイベントをというものですが、この度生徒会の協力の下、学園の許可もようやくおりまして、終業式の後、大ホールにて行うことが決定しました。参加資格は学園の生徒及びその婚約者であることです。開催日時と場所、参加資格、までは決定していますが、それ以外は白紙の状態です。そこで実行委員会を立ち上げます。このクラスが言い出したもので資金も概ねこのクラスから出します。という訳で、実行委員もこのクラスから出し、一人アドバイザーのような形で生徒会役員が入ることになりました。つまりこのクラス主導でやるということです。ただ、難点はテスト明けからイベントまでが三週間と短いことです。皆様の協力が不可欠です。協力していただっけますか?」

 クララが説明を終えると、クラスメイト達は大きな拍手をクララに送った。

「ありがとうございます。皆さんが賛同してくだっさたと受け取ります。それでは実行委員として企画運営にご協力していただける方、挙手で立候補をお願いします。ああ、そうそう、かなり忙しくなりますのでご覚悟のある方、よろしくお願いします。」

「はいっ、わたしやります!」

 勢い良く手を挙げたのはフェリシアだった。それをかわきりにあちらこちらからぽつぽつと手が挙がった。フェリシアを含め五人が立候補者した。

「ありがとうございます。実行委員として五人は動きやすいですね。それでは定期考査終了次第、話し合いを進めていきますのでよろしくお願いします。今日はこれで終了です。ご協力ありがとうございました。」

 クララがそういうと再び拍手が起き、その日は解散となった。


 定期考査が終了した日、第一回目のイベントの打ち合わせが行われた。

「本日は一回目ですが、これからのスケジュールを考えますとかなり急ぎ足で進めていかないといけないとお分かりになるかと思います。まず一週間で企画を細かいところまで決定する。そして二週目に全校向けに告知、物販をするならその手配、食事、室内装飾、楽団の手配などもこの週に行います。そして三週目にチケットの販売となるかと思います。ですから、一番忙しいのはこの1週間ではないかと思います。心してかかってくださいませ。」

 クララはてきぱきと話を進めていった。

「以前のクラス全体で話しました時出た案として仮装パーティとありましたが、こちらは今回見送らせていただきます。告知からの時間が短く、皆様が衣装を用意できないであろうという観点からの判断です。申し訳ありませんが今回はご容赦ください。次にチャリティの件です。あの時不要になった子供向けの本を寄付してもらえたらいいなということでした。どうでしょう。本をお持ちくださった方には入場料を割引するのはどうでしょう。絵本や物語物などお持ちいただくのは子供向けであればいいとするのです。集まった本は、後日検品してから孤児院に寄贈します。寄贈先は未定ですが、何冊集まったかによって決めてもいいかなと思います。」

「いいわね。年明けに検品すれば問題ないわね。」

「本を持ってパーティに来るのは大変だから、入場券は事前に販売した方がいいんじゃないか?」

「当日お金の遣り取りも大変だから事前販売はいいわね。」

「当日にやることが減ればクラスの全員がパーティを楽しめる時間が増えるよな。いいな。」

「はい、それでは入場券は事前に販売で、本も併せて回収していきましょう。本は、そうですね当日は会場に置いてチャリティな感じの演出に一役買ってもらいましょう。今回このような企画なら、チャリティな意味合いを持っているってことを前面に出してもいいですね。何か特色を出した方が皆さん楽しめますし、参加したくなりますよね。」

 クララはそういいながらメモを取った。


「さて次は、姿絵の販売についてです。こちらは当日描いてもらうというのもありですが、これだと限られた人数しかできないかと思います。そこで町のギフトショップのように人気のある生徒の姿絵をカードサイズで販売してはどうかと思うのです。それならば事前に印刷してある程度用意が可能です。」

「あっ、それなら生徒の中から絵の上手な方を募って、描いて頂くのはどうかしら?」

「それいいね!オスカーとかノアとかとても上手だよ。」

 フェリシアは元気よく言った。クララはこくんと頷くとメモを取りながら言った。

「そうですね。プロの絵師に頼むのもありですが、生徒が描く似顔絵というのも味があって良いかもです。ヴィルノア殿下の描いた絵、というだけで売れそうです。ふふっ、いいアイディアです。カードサイズだと手ごろな値段に抑えられますし、プロに頼まないのであればそれだけ経費も抑えられますよね。生徒が描くのですから、学園限定品ですね。ふふっ、商機が見えてきました。」

 クララは瞳をキラキラ輝かせた。

「時間がありませんので、早速全校向けに絵を描きたい方募集の告知を出しましょう。後、それと並行してどなたの姿絵を販売したいかリストアップをして、本人の承諾を得ましょう。その際、後々のことを考えて書面で契約書的な物を作っておきましょうか。んーできそうです。」

 クララは目にもとまらぬ速さで頭脳を回転させ、メモを取り続けた。彼女の頭上でコインのジャラジャラと積みあがる音がするかのようだった。


「ふぅ、ここまでずいぶん決まりました。そうですね、お金で寄付することを考えると、もう一つくらい物販を考えたいところですね。」

 その日はいい案が出ずお開きとなった。


 これら以外にも決めなくてはならないことが山のようにあり、朝の授業前、昼休み、放課後と委員は集まって話し合った。

 そんな日々が続き、4日目の昼休み。昼休みの鐘が鳴り、教師が部屋を出て行くのと入れ替わりにヴィルノアが教室に入ってきた。

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