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ガチ恋っ!!ってことで  作者:


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47/62

47. 最適解⑧ 兄様達はヒーローです

 フェリシアが兄達に悩みを打ち明けてから一ヶ月が経とうとしていた。

 フェリシアはもやもやした気持ちがすべて払拭したわけではなかったが、外に吐き出せたことで心の落ち着きが取り戻すことができた。何より兄達が何とかしてくれると言ってくれたことを信じた。

 そうして平穏に学園生活を過ごしていたある日のこと。両親と兄と共に王城に呼び出された。


「重要な話って何だろう・・・。」

 フェリシアは首を傾げた。

「まぁ、行けばわかるさ。」

 ジルベールはフェリシアの頭をポンポンと叩いた。

「兄様はご存じなの?」

「・・・時間だ。行こう。」

 すっとフェリシアの手を引き、馬車に乗り込んだ。


 城に着くとすぐに応接室に通された。そこにはテオドール、エリック、ヴィルノアの三人の王子たちとエリザベスがいた。しばらくすると王と王妃夫妻、フェリシアの両親とエリザベスにどこか似た青年が入ってきた。フェリシアは挨拶の後、その青年がエリザベスの兄ロバートで、同じく学園に留学中だと知った。


「今日集まってもらったのは他でもない、第二王子エリックとフェリシアの婚約のことに関してだ。」

 王は全員の顔を見ながら話した。

「実は先日、エルノルト王国第一王子アルノルド殿を通じて内々に打診があった。エリザベス王女を両国の友好のため我が国に嫁がせたいと。幸いエリザベス王女は我が息子たちと年が近いからと。確かに婚姻となれば両国の関係は更に良いものとなるであろうから国益に繋がるであろう。いい話だと思う。第一王子テオドールにはアンナが、第二王子エリックにはフェリシアが、すでに婚約者としているので適当ではない。第三王子ヴィルノアには婚約者はいないが、結婚するつもりはないと前に言われている。だが王子という身分を考えれば個人の移行など些末なもの。それ故に、この婚姻にはヴィルノアが適当かと思われるのだが、王妃とテオドールから苦情が出た。」

 王というよりは父親の顔になった王が苦笑いを浮かべた。

 その横で王妃がにっこりと微笑んだ。

「苦情ではありませんわ。提案です。」

「そうです、陛下、あぁここは敢えて父上と呼ばせていただきましょう。父上、母上の言う通り皆が幸せになる為の提案ですよ。」

 テオドールもにっこり微笑み、王妃と視線を合わせ頷き合った。

「あぁ・・・提案だな。今回はエリックとフェリシアの婚約を白紙に戻し、エリックには改めてエリザベス王女と婚約するのはどうかと。エリックとエリザベス王女とは同じクラスで交流があると聞いている。だが、フェリシアと長いこと婚約していたわけだし、いきなり白紙に戻すと言われてもフェリシアは納得がいかないかもしれないと私は思うのだよ。テオドールはその心配はないと言うが、念のため当事者同士で話し合う場を設けようということとなり、今日のこの場が設けられた。さて、エリック。お前はどうしたいのだ。」

 エリックはフェリシアとエリザベスの方をちらっと見た後、言った。

「この話にフェリシアもエリザベスも困惑しているようです。少し話し合う時間をもらえませんか?」

「いいだろう。納得いくまで話し合うといい。テオドール、少しの間私たちは席を外す。戻るころまでに上手くまとめておいてくれるな。」

「仰せのままに。」

 王は軽くうむっと頷くと王妃を連れ部屋を出て行った。そのあとをフェリシアの両親が続いた。


「お兄様は知っていたのよね?」

 フェリシアが批難を込めた目でジルベールを見た。

 ジルベールはテオドールと視線を合わせ、苦笑した。

「ここは私が説明しよう。」

 テオドールはフェリシアの頭を撫でながら言った。

「フェリシアが私たちにフェリシアの憂いについて話してくれたろう?その話を聞いて、私たちはフェリシアの憂いを取るとともに、長いことどうにかしてやりたいと思っていたことを一気に解決してしまおうと考えたんだ。」

「長いことどうにかしてやりたいと思っていたこと?」

 フェリシアは首を傾げた。

「うん。それについては後で話すよ。まずフェリシアの憂いはフェリシアとエリックが婚約を白紙に戻すことで晴れるのではないかいなと、エリザベス王女の兄に協力を願ったんだ。エリックに確認したらフェリシアの言うとおりだと分かったからね。あぁ、フェリシアの言ったことを疑ったわけではないからね。国が関わることだから念には念を入れないとね。エリザベス王女の方にも、彼女の兄ロバートが確認したんだ。その上で、彼らの国からエリザベス王女の婚姻を打診してもらえるように手を回してもらえないかとお願いしたんだ。彼も妹の為ならと頑張ってくれて、今回の申し入れとなったんだ。」

「テオ兄様・・・。」

「ごめんね。もっと早くフェリシアに話してあげたかったのだけど今日になってしまって。確実に成功するとは言い切れなくてね。」

 フェリシアはテオドールに抱きついた。

「テオ兄様ありがとうございます!」

 そっとフェリシアの背中に腕を回し抱きしめてテオドールは言った。

「かわいい妹の為だからね。私もジルベールも頑張ったんだよ。」

 テオドールの腕の中で顔を動かしフェリシアはジルベールを見た。

「兄様、ありがとうございます!」

「フェリシアは大切な私の妹だからね。」

 ジルベールはフェリシアの頭を撫で、優しく微笑んだ。




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