第一話 チュウオウ大陸
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四章、チュウオウ大陸編です
チュウオウ大陸。
大運河に三百六十度囲まれた陸の孤島。その周りを東西南北と大きな大陸が囲んでいる。
大きな大陸? 頭痛が痛いみたいな事になる? 大きい陸だから大陸? まぁいいか。
チュウオウ大陸の名物は、なんと言っても中央霊峰と呼ばれる世界一高い山。
希少価値の高い宝があると、命知らずの人間が一攫千金を夢見て訪れ、そして散って行く。
そのチュウオウ大陸に一攫千金を夢見た破壊神様が、ご降臨なされた。
「――――ふはははははははっ!!! 破壊神オルクハザード降臨!! 人間ども、恐れ戦け! 俺は最強最悪最上の存在、暴虐の限りを尽くす最凶の神ぃ……」
誰もいない……。
まぁ人がいない所を選んで降臨した訳だから、そうだろうけど……降臨を人間に見られるとダメなの? もう少しキャーキャー言われたい。
「……キャーキャー! わぁぁぁぁぁパチパチパチパチ……」
ありがとうウィッチ……君だけだよ、僕に優しくしてくれるのは。若干顔が引きつっているけどね。
『……それで? 最凶の神様よ、これからどうするのだ?』
お前が乗ってくれないとダメじゃないか……大体神様はお前だろ。
「まぁ中央霊峰に行かないとね、まだ時間はあるようだけれども、そもそも火口にどうやって行くのかも分からないからなぁ」
『頂上に行って火口に飛び込めばいいのではないか? 破壊の力を纏えばマグマの海で海水浴も可能であるぞ?』
「え……あの、私には無理かも……」
マグマの海で海水浴……ヤベ、海パン買わないと。
ん? と言うか火口に降臨すればよかったのでは?
〈降臨は大きな神力を伴う、暴れかけの火山の近くに降臨した場合、その瞬間大噴火という事もあり得る〉
(なるほど、じゃあ仕方ないね。良かった、それっぽい理由があって)
「あ、あの、オルクス様? その……私もオルクス様の中に入りたいです……」
こちらの様子を窺うように、そう言うウィッチ。
僕がウィッチの中に入りたい……おっと、久しぶりの欲に下半身が言う事を聞かないようだ。
別に構わないけど、と言うか他の神は許可もなく勝手に入って来てたし。しかし新鮮だなぁ~ウィッチのこの感じ。
『最上位神の我が存在するオルの中は、基本的に最上位以上でないと入る事が出来ん。絶美神の神気を感じ取り、許可を出す事で入れる事は可能だ』
「お、お願いします! オルクス様!」
…………許可ってなんだろう? まぁ、いいや! 許可!!
〔――――ぅぅぅぅぅうんしょっと! ハイレタ! ハイレタ!〕
(こわっ!! なぜ片言!? と言うかそのイメージは時の神のじゃないの?)
〈奴は限定的に入った、だから絶美神にこのイメージを割り当てたのだ!〉
〔……あの、それだと私も限定的同行と言う事になりませんか?〕
大丈夫、しばらくは一緒のはずだ。
勇者とビッチに見せつけないといけないからね! ビッチ用にイケメンの神も確保しておきたい所だな。
「よし! じゃあ行こうか! 人気の大陸だし、街は必ずあるよ!」
「はい! 行きましょう!」
『参ろうぞ! 破壊神と歩む破壊生活、チュウオウ編の開幕である!!』
美の神を引きつれ、歩き出す僕達。
これで下位、上位、最上位の神を同行させた事になる。しかも全員が美神、もしかして僕ってモテモテなのでは?
歩き続ける事数時間、パラパラと人間の姿が見え始める。
なんか毎回数時間歩いていない? 一文で表しているけど、数時間歩くって想像してみて? 結構シンドイよ?
すれ違う人間が例外なくウィッチに目線を向ける。
男はもちろん、女ですらウィッチの美貌に見惚れているようだ。さすが美の神、エル姉と歩いていた時以上に視線が集まるね。
『ところで絶美神、おぬし魅了の力は抑えているのだろうな?』
「もちろん抑えていますよ? と言うか一切放出していません、人間に放出したら恋焦がれ死にしてしまいますから……」
恋焦がれ死に?
どんな感じで死ぬんだろう? 分からないけど、この世で一番幸せな死かもしれない。
「ごめんなさいオルクス様……私のせいで注目を浴びてしまって……」
「全然構わないよ? 役得だよ! 優越感バリバリ! 男はね、綺麗な女性を周りに見せびらかしたい生き物なんだよ!」
そうなのだ、凄く気分がいい。
申し訳なさそうな顔をウィッチはしているが、そんな顔する必要は全くない! 絡まれても問題ない、僕には破壊の力があるんだ。
恐れる事はなにもない、ただ単純にこの美神と楽しむ事だけを考えればいい。
「そ、そういう事なら…………えいっ!」
可愛い声を出しながら、僕の腕を取るウィッチ。
そのままその豊満な胸に僕の腕を抱き寄せ、至福の感触を与えてくれる。
「う、ウィッチたん? 当たっていますよ? スイカが……」
「当てているんですよ? ……ご迷惑ですか?」
でた! ウィッチの必殺男殺し!
潤んだ瞳、上目遣い、庇護欲……クリティカルヒットォォォォォ!!
「迷惑ではございません、ありがとうございます」
「はいっ! じゃあこのまま行きましょう!」
ふはは、更に多くの視線が集まった。
そりゃそうだろう、さっきまでとは違い、今の僕達はまさに恋人同士! 有象無象のモブが付け入る隙は一切なくなったのだ!
僕達はそのまま腕を絡ませながら街の門を潜った。まあ、若干歩きづらいのはご愛敬。
さて、それじゃあまずは……。
「『飯であるな!!』」
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相変わらず展開が遅いため、少々長めの章となるかと思います




