第十七話 脳内は五人まで
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神界に来てからも、色々な神と出会った。
ついには神達の最高峰、天蓋と呼ばれる神達とも。
まぁその力を見た訳ではないけど、ヴァルと同等と言うのだから結構凄い神達なのだろう。
もっと、我を敬え!! ひれ伏せ人間ども!! 矮小な人間など……みたいな神ばかりだと思っていたけど、全然違うみたい。
ほんと色々な神がいるなぁ~……ここで問題です!!
タンスの神こと、タンちゃん! 分かれて久しい彼女ですが、その彼女の名前はなんと言うでしょうか!?
……答えは分かりません、自分で調べて下さい。僕は忘れました。
「転生神の事は分かったけどさぁ~そんな事よりこっちを優先してくれないかな?」
そう言うのは天蓋の一神である時の神クロノア。
転生神を破壊するって言ったのに、そんな事扱い……ん? それとも僕の人生がって事か?
まぁ僕としても、転生神はラスボスとしておきたい。
……転生神も案外まともだったらどうしよう? このままじゃ、僕はまた情をかけてしまうかも……。
……否定出来ん、僕がもう少し精神的に大人になってからにしよう!
転生神は、ラスボスだ!! だから今はほっといてやる!!
「しか理、まずは下界の――――」
「――――分かりました! 僕とヴァルが後始末して来ます!」
「お、おい、まだワシの話――――」
「――――うん! ありがとう! オルクス……だっけ? ヴァルハザードの事、宜しくね?」
「だ、だから、ワシにも――――」
『――――ッフン! 感謝しろよ? そのかわり、もう今後一切会議には参加せん!! 出席案内も送ってくるでない!』
「ワ、ワシは理――――」
「――――それとこれとは話が別!! ……まぁ欠席はいいけど、案内文は送らせてもらいますぅ~それが嫌なら出席して下さ~い」
案内文……ヴァルの奴、それを知っているという事は会議に参加すべき神だって事を分かっていたんじゃないか。それを無視して、引きこもりのパズル生活。
天蓋がどういうものか知らないけど、剥奪すればいいんじゃない? 降格とか。
〔それが出来たら苦労はしないよ? 腐っても破壊神……面倒な事この上ない力だよ……〕
(あ、どうもクロノア様……ナチュラルに僕の頭に入って来ましたね?)
{……わたしも……いるよ……? ……オルクスの中、なんか臭い……}
(……え? 臭い? と言うか、死の神様? ……え? 臭いの? 僕の中)
{……名前……シニカ……}
(あ、はい、シニカ様……え? それで本当に臭いの?)
〔本当だぁ~なんか、少し臭いね……〕
[……恐らく、疫病神がいたせいでしょう]
〈お、おい! 一気に増えたが、忘れていないか? 五人までだと……〉
≪ワ、ワシも仲間に入れてくれェェェェ! あんま理だ! ……ぬぐぅ!! 入れんぞ!? どうなっている!?≫
(いちにーさんし……ってヴァル! もう五人じゃん!! の、脳が焼き切れるぅぅぅぅぅぅ!!)
〈お、落ち着けオル! 破壊の力を最大展開した! もう外から入って来れる神はおらん!!〉
〔大丈夫だよぉ~最悪、時を戻してあげる! 脳が焼き切れる前に!〕
(焼き切れる前提!? い、いやだぁぁぁ! 出て行ってくれェェェ!)
{……オルクス……面白い……たまに遊びに来ても……いい……?}
〈お断りだ! これ以上カッコはない! 増やせんのだ!!〉
[あ、あなた達、オルクスが困っているではないですか! 早く出て行って下さい!]
〈いや、お前も出て行けよ!?〉
{……エルフレイヤ……あなた……オルクスの……なに? ……命令しないで……}
〔う~ん不穏な空気だねぇ……イッチぬっけたぁ~――――痛った……なにこれ? 破壊? ……え、これ内側からも出られないの?〕
[わ、私はオルクスの姉です! 弟が怖がっています、出て行って下さい!]
{……姉? ……なら……私は妹……お兄ちゃん……いてもいいよね……?}
〔ちょ、ちょっとヴァルハザード!? 破壊の力弱めてよ!? 出られないんだけど!?〕
〈今弱めたら外にいる理が入って来るだろうが!? まだ入ろうとしてんぞアイツ!!〉
[い、妹……? ふ、ふざけないで下さい! 家族は私だけで十分です!!]
{……お兄ちゃ~ん……お姉ちゃんが……虐めるぅぅ……}
≪ぬぐぅぉぉぉぉぉぉぉ!! ……仕方ない、壱の理・真理!! …………クソぉ! ダメか!? どんだけ強力な力を纏ったのだ!?≫
「(う、う、う、う………………うるさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいいいいいいい!!)」
その後神達に説明し、なんとかなった。
エル姉とシニカは何かバチバチとやっているし、クロノアはいじけてしまった理の神を慰めていた。なんでこのオッサンは泣いているんだ?
そんな中、一人だけ取り残されていたウィッチ。
ゴメンよ……独りぼっちにして、僕の脳が大変な事になる所だったんだ……。
その彼女はポカンとしていた表情を引き締め、僕に言ったんだ。
「オ、オルクス様! 私も連れて行って下さい!!」
少し存在感が薄かった彼女からの力強い言葉。
そりゃ、このメンバーだもの……みんな最上位神、天蓋が四神だもの……。
せめてもの罪滅ぼし、僕は彼女の同行を許可した。
ヴァルやエル姉は何やら言っていたけど、彼女が可哀そうだ。
彼女の事ももっと知りたいし、そもそも可愛いのだ、それだけで十分!
……あれ? そう言えば、下界の状況って聞いたっけ?
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次話で三章最終話です




