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第七話 絶美神

お読み頂き、ありがとうございます

「あなた達? 引きなさい、最上位神様に失礼でしょう?」



 ゆっくりと階段を降りて来る美神、マジ美神、え? マジ美神。


 ごめん、表現出来ない。この美しさを表現する言葉を僕は持ち合わせていない。


 っく、なんだこれは……これが美を司る神、絶美神……もはや美しいと言う言葉すら失礼だ。



〈落ち着け、魅了されたのか? そこまで驚くほどの美神ではないだろう?〉


[そうだよ! 騙されてはダメ! 化粧とったら酷いんだよ!? 女は顔を作れるの!]



 エル姉もうっすらと化粧しているじゃないか……まぁ僕は、ナチュラルメイクが好きだ。エル姉の化粧はストライク……しかし、この神の化粧は化粧じゃない……。


 もはや整形……化粧が顔だ、化粧と一体化している。



〈……それはどうなのだ……? 説明しているつもりかもしれんが、全く意味が分からんぞ?〉


(うるさいだっっ!! 説明出来んのだ!! 無理だ!! ならお前がしろだ!!)


[オ、オルクス落ち着いて!? 言葉がおかしいよ!?]



 絶美神を通す為に、取り巻きの神達が道を開ける。左右に分かれた男神の間を、美しい佇まいのままこちらに歩いて来る美神。


 見えそうで見えない太ももから先……その先にあるのは桃源郷なのだろうか……。


 胸がボヨンボヨンボヨヨヨンボンボボォォォォォォン!!!



[なっ! 破壊神! さっさと説明しなさい!! オルクスが神界のルールを壊し始めたわ!!]


〈エロの力は無限大か…………オッホン!! ……髪……赤、目……吊り上がり、鼻……程よい高さ、口……艶っぽい、胸……デカい、腰……細め、ケツ……デカい、足……細長い、体……ボンキュボン、服装……和装、着物、持ち物……キセル、扇子……〉



 絶美神を上から下まで、観察するヴァル。


 国語能力皆無、馬鹿とかアホの次元ではない……壊れてやがる。



(…………もういい、やめろ……なんだ貴様は? 何を見ている? 僕とは違う次元にいるのか?)



 ヴァルのせいで冷静になった。おかしいな、僕は何を……何故か頭がボーッとする。



〈せ、説明しろと言うから……しかし、これは……〉


[魅了の力ですね……破壊の力、纏わなかったのですか?]



 魅了……僕は魅了されていたのか? そんなはずは……ちゃんと破壊の力は纏ったはず。



「おや、さすが最上位神……わらわの力に抗うとは……」



 扇子で口元を隠しながらこちらを見る絶美神。


 本当に魅了の力に中てられていたのか……もうっ!! ダメじゃん破壊!!



「貴様、最上位神に神力をぶつけるとは……いい度胸だな?」



 エル姉とヴィッチビチの視線が交錯する。二大美神、他の追従を許さないほどの美は、男達を虜にする。


 あぁ……こんな二人と同じ職場で働きたい……絶対室内いい匂い。



「ほほほ、そう怒らなくても……わらわは男の存在をすぐに感じ取れる……そこの破壊神、あなた人間を飼っていますね? いくら破壊の力を纏おうと、わらわには分かる」



 バレてるぅぅぅ!? ……って別にバレてもいいじゃん……。



『違うな……オルはペットではない、友である。そもそもこの体はオルの体、どちらかと言えば飼われているのは我の方だ』



 嬉しい事言ってくれるぜヴァル!! よし、ヴァル! お座りっ!!



「……何をしているのですか?」



 急に座り込んだ破壊神に怪訝な目を向けるエル姉……おい、冗談だよ……立ちなさい。



「人間の欲は強い……特に性欲、神が男に与えた最も愚かな欲……それを手玉に取るのは、わらわには容易い事……ふふふ、ここがもし下界であれば、今頃そこの人間はわらわに激しい劣情を抱き、他の事など考えられない性欲の権化と化していたでしょう」



 お、恐ろしい神だ……その仕草も、体も、表情も……全てが男を誘う為にある強力な武器。


 その上、魅了の力を持っているのだ……男が敵う相手ではない……。



「……黙れ、オルクスはそんな欲望に負けるような男ではない……貴様、断罪してくれようか? それとも私を、女神である私を魅了してみるか?」



〈いや、オルはそんな男だと思うがな……しかし相手が悪い、ここはエルフレイヤに任せようぞ〉



 エル姉……僕の事をそんな風に思ってくれていたなんて……。


 お姉ちゃんの期待に応えないと!! 魅了の力なんかに負けないっ!! ……よし、あんなボヨンボヨンに僕の下半身はボヨンボヨンピーン!!



〈……おい、さっそく負けておるぞ? 引っ込んでおれ、上層に意識を置いているから魅了されるのだ、奥に行けば少しはマシになろう〉



 うぅぅ……正常な思考を保てない……僕はここまでエロだったのか? そもそも神界には性欲は適用されないんじゃ……疼くんだけど、下半身……。



〈それが奴の神力だ……安心しろ、今抱いている劣情はオルのものではない。絶美神に植え付けられた仮初めの欲……偽物の感情だ〉



 よ、よかった……僕はそこまでエロじゃないようだ。奥に引っ込もう……エル姉は絶美神と対峙しているし。


 ごめんねエル姉……僕が絶美神を見たいと我がまま言ったばっかりに……。



「ほほほ……女を魅了してみるのも面白そうですね……わらわの虜になってみるか?」


「抜かせ降格神が……最低位まで叩き落してくれる!!」



 始まる美神達の対決!! 雰囲気はヤバいが、とても華やかだ。


 次回!! ポロリもあるよ! ドキドキ、女だらけの乳相撲!! ご期待ください!!



〈さっさと引っ込め…………そんな次回ないからな?〉


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