第二十一話 破壊神と共に
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ご都合主義です
エロ神の肩を揉み続けていたが、ウィード達からの視線に耐えられなくなり、名残惜しいがエルフレイヤから離れた僕。
まったく、血流が止まっていなければゾウさんがマンモスに……おっと、やめておこう。
「ふぅ、ありがとうオルクス、大分良くなったわ」
「い、いえいえ~疲れたらいつでも言って下さい! 駆けつけますから!」
「あら? 嬉しい事言ってくれて……本当に呼んじゃうぞ?」
さっきまでの氷の女王の姿はどこにもない…さっきのはお仕事モードってやつか。
「エルフレイヤ様も大変ですね? 仕事の時は威厳を見せなきゃいけないんですから」
「仕事ぉ? それもあるけど、上位神や下位神の前では最上位神らしくいないとね。どっかのバカ神とは違うんだから」
ヴァルの事だろうか? 確かにヴァルには威厳はないかもしれないけど、付き合いやすいし……僕は好きだな。
〈わ、私もオルさんの事が好きですぅ! 行きますかぁ? ホテル〉
(起きてたのかよ……ウィードにソックリだけど……ウィードはそんな事言わないだろ……)
『馬鹿はお前だ。……お前はこの女神達が見えないのか?』
エルフレイヤは視線を女神達に向ける。
目元がヒクついた気がするが……本当に目に入っていなかったのか!?
「………………貴女達、もしや下位神ですか?」
「は、はい……タンスの神です……」
「お、同じく下位神の雑草の神、ウィードですぅ……」
また冷たい雰囲気を纏い始めたエルフレイヤ。冷たい目でタンちゃん達を威圧しているが……もう遅くないか?
「…………貴女達、私は最上位神……断罪神です。下位神が言葉を交わせるような存在ではありませ―――――」
「――――ああん……そこそこ、気持ちいい……」
「もっとぉぉぉ~ですぅ」
空気が凍り付く……この馬鹿女神達、雰囲気が読めないのか!?
〈恐らくオルにだけは言われたくないであろう〉
「…………忘れなさい。……それとも、その記憶を断罪してほしいのですか?」
記憶を断罪……エルフレイヤにとって、ウィード達の記憶は罪なのか……?
女神達の様子を見るが……とても恐れている様には見えない。
悪戯っ子の顔……本当に馬鹿なのか? 僕は助けるつもりはないぞ? もし破壊神といる事で気が大きくなっているのであれば、それは大間違いだ。
目の前の神は漏らした上位神ではなく、畏怖すべき最上位神なんだぞ!?
「そんな事言わないで下さいよ~肩お揉みしますから~」
「ですですぅ~私もお揉み致しますぅ~」
あ、エルフレイヤのこめかみに筋が……。
「……記憶ノ断罪!! …………強制送還!!」
エルフレイヤがタンちゃん達に手をかざした瞬間、彼女達は光に包まれた。
光が治まるとそこに彼女達の姿はなかった。一瞬、頭を押さえて苦しそうな表情が見えたけど……大丈夫かな?
「あの……エルフレイヤ様、その……彼女達は……?」
「神界に強制送還しました……罪の意識と一緒に……しばらくは神界で罪の意識に苛まれるでしょう」
強制送還!? そんな事出来るの!?
〈忘れておった、最上位神は上位神以下を強制的に神界に送還出来る〉
(……もっと早く言ってよ……まぁ、彼女達がいなければ皿洗いだったんだ、感謝しておこう)
こうして二人の女神達との旅は終わった。
全然修行してないし……あの感じ、また戻ってきそうだけど……。
「さぁて……ねぇオルクス、私と来る気ない?」
リラックスモードになったエルフレイヤが突拍子のない事を言い出す。
表情を見るに、冗談っぽい感じがしないけど……どういう事だ?
「あの……エルフレイヤ様、どういう意味でしょうか?」
「エルでいいわよ? オルクスは特別……あなたはダメですよ、ヴァルハザード」
き、綺麗だ……小悪魔っぽくウインクをする仕草、さっきまでのエルフレイヤとのギャップが凄い。
……ヤバイ……惚れそう……。
『何を言っておるのだ? 誰が貴様なんかと……のう、オル?』
「ええぇ!? うん……まぁ……そうだね……」
『めっちゃ行きたそうではないか!! やめておけ、断罪の力などでは、無双は出来んぞ?』
無双……確かに破壊の力に比べると使い勝手が……。
でもあの体に入れるって事? あの美しい体に…………妄想が捗る……。
「貴方には聞いていません。……ねぇオルクス? そんなむさ苦しい神と一緒じゃなく、私の体の中で……私と、良い事しない?」
エル姉の中で良い事!? ……ヤバイ、鼻血が……。
『鼻血はどう頑張っても出ん。…………はぁ……オル、お前に任せる。断罪神と一緒でも、ある程度は自由に人生を楽しめる……好きにしろ』
ヴァル……こいつはどこまでも僕の事を思って……それなのに僕は簡単に誘惑されて、下半身に従おうと思ってしまった!!
〈最低だの……〉
「決まりね? じゃあオルクス……いらっしゃ――――」
「――――ごめんなさい、貴女の元へは行けません……今、破壊神と一緒にいます」
「来れないって……破壊神?」
「この世界を南北に縦断する破壊生活を、私は送っています」
『本当は……貴女の体が恋しいけれど……』
「『でも、今はもう少しだけ知らない振りをします!! 私の送るこの破壊生活も、きっといつか、誰かに破滅を届けるから!』」
「…………何を言っているの?」
沈黙が室内を支配する。
やっぱり、この破壊神は最高だ……。
「っぶぅぅ……ははは……」
『フハハ……ハハハ…………地図に残る仕事……』
「『アッハハハハハハハハハハハ!!!』」
急に意味不明な事を言い、笑い合う僕達を見て目を丸くするエル姉。
まぁ、少しふざけたけど……端から行くつもりはないよ。
僕は破壊神に……ヴァルハザードに、新しい人生をもらったのだから!!
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※破壊神は色々な世界を知っています
主人公は破壊の力を通して、破壊神の一部の記憶を共有しています
以上、ご都合主義でした




