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第十五話 爆発の神

お読み頂き、ありがとうございます

 ボンボンと名乗った神は、上位神であった。


 上位神であるアフロの神。っく……来世は最上位神に昇格している事を願っているよ!



「ぅぅぅ……やっぱり上位神ですぅ……」


「だ、大丈夫よウィード!! 私達は最上位神と修業したんだから、神力は上がっているわ!」



 修行ねぇ……。


 僕達の傍にいて魔者の確認作業してもらっていただけなんだけど、大丈夫かな……。



「ヒャハハハ。……おい女神共、謝るなら今の内だぜ? 寛大な俺様は、お前達の全裸腹踊りで許してやるぜぇ?」



 不細工な顔を更に不細工に歪め、驚愕な事を言う不細工神。


 全裸腹踊り……なんて性癖、なんて変態なんだっ!!



〈人の事言えんであろう?〉



「ふ、ふざけんじゃないわよ!! 冗談は顔だけにしなさいよ! ……ウィード、いつも通りいくわよ!」


「はいですぅぅ!!」



 ついに開戦!! 神々の戦い……さぁ、どんな戦いを見せてくれるんだ!?



「ダンスにゴンッッ!!」



 だよなぁ……。



「はぁ? 防虫剤かアァァァァァァァァァァァ………いっっっっっ…………」



 痛いんだよなぁ……。



「今よウィード!!」


「えぇぇぇい!! 雑草ノビノビ!!」



 強烈な痛みに足を押さえ蹲ったボンボンを、木みたいな太さの雑草が体を拘束し始める。


 こぇぇぇぇ……あんな逞しい雑草、庭に生えていたら業者呼ぶレベル。



「ッぐぅぅ! ……この!? ……オボボボボボボボっ!?!?」



 見事にボンボンの事を拘束する事に成功した雑草。そして……うわぁ、口から雑草が生えてきた……。



「まだまだよ!! 成長した神力、見せてあげる!! タンスにガンッッ!!」



 ガンッ!? 最早ぶつけたレベルじゃない、タンスの角を蹴り上げたレベル。


 戦いを挑んでも、とてもじゃないが足の指はタンスの角には勝てないぞ!?



「ボバァァァァァァ!?!? …………ボボボラ!! ボッボボル!!!」



 ボンボンがお怒りだ。お前ら!! ぶっ殺す!!! ……かな?



「凄いね、二人のペースじゃないか! ……もしかすると勝つかもよ?」


『ふむ…………しかしなぁ、女神達は確かに成長したかもしれんが、下位神と上位神では地力が違い過ぎる……ほれ、見てみろ』



 ヴァルの言葉にボンボンの様子に目を向けると、拘束していた雑草が弾け飛んでいくのが分かった。


 まるで小さい爆発が起きているように、体に触れている雑草が破裂していっている。



『神力を体に纏ったようだ…………この力は……』



 ついには拘束を破ったボンボン、口から生えていた雑草を強引に引き抜き、怒りの目を彼女達にぶつける。



「ふざけやがって下位神がァァ……殺す…………死ねっ!! 大爆発(エクスプロージョン)!!」



 腕を前に突き出し、そこから強大な神力が撃ち放たれる。


 慌ててウィードは雑草を大量に生やし、ガードを行うが……。



「「キャァァァァァァァァァァ!!」」



 雑草の壁はいとも簡単に吹き飛ばされた。


 二人に大きな怪我はないようだが……その衝撃で僕達の近くまで吹き飛ばされてしまった。



「雑魚がっ!! 下位神の分際で上位神である俺様に……爆発の神、ボンボン様に勝てると思ってんのか!!」



 爆髪の神!? なるほど、やはりそうだったのか。



〈……オル、爆髪ではなく爆発だ。いい加減アフロから離れろ……〉



 いや、絶対かけていると思う、じゃなきゃアフロなんかにしないよ!



「ボンボンとかけまして~アフロと解きます!」


『その心はっ!?』


「『どちらもバクハツですっ!! …………はぁはははは!!』」



 女神達は自分達の目を疑う。


 弟子が、女の子が敵に吹き飛ばされて地に伏せていると言うのに、何を笑っているの?



『ハハハハ……さて、奴が神力を纏った以上、女神達に勝ちの目はほぼ無くなった訳だが……どうする?』


「はははは……決まってるね」



 真打登場と行こうか、友達を吹き飛ばしてくれたお礼をしないと。



「今度はテメェか? 不細工面しやがって……なんの神か知らねぇが、この俺様に勝てると思って――――」



「『――――雑魚が……上位神の分際で最上位神であるこの俺に……破壊の神、オルクハザード様に勝てると思っているのか?』」



 辺りを静寂が支配する。


 ボンボンは……おや? 驚きのあまり無表情且つ無言だ。



(き、決まったァァァァ!! なぁヴァル! 絶対決まったよな!?)


〈うむ!! これ以上ないカッコよさだ! 敵の言葉を使うという洒落たセンス! 完璧である!!〉



 後ろの女神達を見る、彼女達も顔を赤くして…………ん? なんか睨んでないか?



(ヴァル……なんか知らんが女神達、めっちゃ睨んでんだけど……)


〈……本当だ、なんでだ? …………っは!? もしや、助けてほしくなかったのではないか!? 私達の力だけで何とかしてみせる!! 的な……〉



 なんという事だ……弟子の戦いの場を奪ってしまったのか……。


 しかし、あのまま続けていたら彼女達の臓物シャワーを浴びる事になってしまう。申し訳ないがここは引いてもらおう、君達のスプラッター映像は見たくない。



「最低ね」


「最低ですぅ」



 ああ、最低な奴だよな! 待っていてくれ、この最低な神は僕達が相手をする!



「待たせたね……それで? 最上位神と本当に戦うつもりかい?」



 勝てる訳ないだろう? 我、破壊の神ぞ?



「全裸腹踊りをしたら許して――――」


「――――破壊の神だぁ? なんだよそれ、んな神いたのかよ?」



 …………おや? 予想外の反応。


 ひィィィィィィお助けェェェェェェェ!! 的な反応を期待していたのに……



〈……残念ながらこいつは田舎者のようだ。たまにいるだろう? 有名人を知らない田舎者……〉



 えぇぇぇぇ!? 有名とか有名じゃないとかなの!?


 なんだよ……せっかく望んだ展開になるかと思ったのに……。


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