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第十四話 上位神

お読み頂き、ありがとうございます


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真っ当な理由ではありませんが、活動報告に記載してあります

 僕達の前にご降臨されたアフロ神様、なんといきなり女を寄こせとか言ってきた。


 あの魔者シャワーはこの神のせいか? くそ、変な病気になったらどうしてくれる!



「ヒャハハハ……おい女ども、こっちに来いよ? 俺様とボンバーしようぜぇ?」



 ボンバー? アフロにしてくれるって事かな? 少しそそられる……。


 二人の女神は自分達に狙いを定められた事に顔を歪め、僕達の背中に隠れる。その腕はしっかりと僕の腕をホールドして離さない。


 これは……このシチュエーションは!?



(見ろよヴァル、女神達を守っている僕の姿……まさに主人公だろう?)


〈そうだな、顔がイケメンなら文句なしに主役である〉



 なんだそれ、顔が良くないと主役になれないのか? いいやそんな事はない!! 事実女神達は僕を頼っているんだ! 腕に感じるメロンとミカンの感触がなによりの証拠だ!



「なんだぁ? んな不細工ほっといて遊びに行こうぜ? 綺麗な花火を見せてやるよ」


『お前も不細工ではないか……中の下だ』



 ヴァルの一言で雰囲気が変わる……ハッキリとアフロ神に聞こえてしまったようだ。


 不細工は不細工を受け入れているが、こいつみたいに中途半端な不細工は不細工と言われるのが嫌いなんだ。


 一番面倒な位置にいる不細工、僕もその一人だ。


 ……不細工不細工、崩壊してきた……ゲシュタルトなんとか現象……だっけ?



「てめぇ……誰が不細工だって? …………人間風情が…………ぶっ殺す!!」



 アフロ神の表情が怒りに染まる。その表情のまま僕達に腕を向け、なにかを行おうとしている。


 感じた事のない気が僕達を包む、これが神の殺気か……。



〈これは()()だのぉ~。神の気配、闘気、殺気……神力を練り上げておる、念のため破壊の力を纏っておけ〉



 ヴァルの言葉で破壊の力で体を守る。


 流石に最上位神は破壊の力に驚いている様子はないな。



「なんだぁ~? テメェも神だったのか、って事は後ろの女は女神か? こりゃいいぜっ!!」



 アフロ神から溢れ出す神気。流石の僕にも感じられる。


 しかしアフロ神の攻撃とはなんだろう? ……アフロにされちゃうのかな……?



『ふむ……丁度いい。お前達、修行の成果を見せる時ぞ? あのアフロを神界に送り返してやれ』



 ヴァルの言葉に驚く二神、と一人。


 え? ここは僕の見せ場じゃないの? カッコよく彼女達を救って惚れさせようという作戦が……。



「そ、そんな破壊神様!? 私達には無理ですよ!? あの神気は下位神じゃないです!!」


「そ、そうですぅ~! そもそも修行なんてしていませんよぉ~……」



 泣きそうになる二人。


 よし……ここで僕が仲裁に入れば、彼女達の好感度はあがるはず。



「ヴァル、可哀そうだろ? ここは僕に任せて――――」


『――――問題ない。あやつの攻撃は髪型をアフロにするだけ、攻撃オプションはお前達の方がある』



 ぐむむ……出鼻を挫かれた。


 ……まぁでも、彼女達が戦っている所……興味あるかも。ウィードは揺れるだろうし…………うん、見たい。



「そ、そんなぁ……この髪、結構手入れしているんですよ? あんなチリチリにされたらお嫁に行けない……」


「嫌ですぅ~! あんな鬱蒼とした髪型なんて……鬱蒼とした雑草林に飛び込んだ方がマシですぅ~!!」



 大丈夫だ、僕がお嫁に貰う。


 あと雑草林に飛び込むなんて嫌すぎる、どんな虫が潜んでいるのか分かったもんじゃない。



「オ、オル……助けてよ……」


「オルさんお願いしますぅ……ヴァルハザード様を説得して下さいぃぃぃ」



 うぐっ!? 上目遣い……可愛い、助けてやりたい……。


 女の子に助けを求められた経験なんてない……僕には抗えない……。



「ヴァ、ヴァル? やっぱり女の子をアフロにさせてしまうのはさぁ……可哀そうじゃない? 髪は女の命だろ?」



 上目遣いで、男に媚び媚びのトラップにまんまとハマってしまった僕は再度ヴァルに提案するが、ヴァルはよしとしない。



『だぁまらっしゃぁぁぁぁいいいい!! ……ほれ、さっさと行け! さっきからアフロ神が待っていてくれているぞ? ぶっ殺すと言って腕を我らに向けたまま動いていないんだから』



 ヴァルの言葉に表情を絶望に染めた二人が前に出るが、若干足が震えている……あれ、本当にいいのかな……。



(……ヴァル、どうしてだ? 冗談抜きで本当に可哀そうじゃないか?)


〈作戦だ、今後の為のな〉


(作戦……? ま、まさか! ピンチになった所で僕達が助けに入り、彼女達を惚れさせる作戦か!?)


〈……違う。我らに関わると碌な事にならないと女神達に教えるのだ! そうすれば我らの元を離れる、我らは再び自由になれる!〉



 な、なるほど! 向こうからフェードアウトさせる作戦! 友達は友達だ! でも僕達の旅にはついていけそうにない……。


 ベストだ、友達の関係をキープしつつ切り捨てる……女は沢山いる、別の場所で別の女を見つければいいって訳か!!



〈……我はそこまで酷い事は言っておらんぞ? 我の考えみたいに言うな……〉



「かぁぁぁぁ待ちくたびれたぜ? なんだ? お前達が相手してくれるってのか!?」



 律義に待ってくれたアフロ神、もしかしたらそこまで嫌な奴じゃないかもしれない。



「うぅぅぅ……こうなりゃヤケクソよ!? 行くわよウィード!!」


「は、はぃぃぃぃぃ! 雑草の力、見せてやるですぅぅ!!」



 おや、やる気になってしまった。


 ……うん? もしアフロ神に圧勝したらどうなる? 自分達の成長を感じ、更に修行と言う名の金魚のクソになるのではないか?



〈うむぅ……失念しておった。が、大丈夫であろう、なんか……彼女達が勝つビジョンが浮かばん〉



「おいおい、なにやる気になってんのか知らねぇが、下位神ごときが俺様に勝てると思ってんのか!?」



 そうだな……流石に下位神じゃ最上位神に勝つのは無理かな……。



「この、上位神! ボンボン様によォォォォォ!!」



 …………上位神かよ。


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