31/32
第31話 おかえり
真夜中の静けさの中。
あいの家の前の細い道を、滑るようにタクシーが走ってくる。
あいの家の前に止まるタクシー。
はるみが会計を済ませて、息を弾ませて降りてくる。
迷いなく、はるみはあい家の玄関に向かう。
はるみが玄関前に立ったタイミングで、扉の鍵が開く音。
中からまさるが、扉を開ける。
はるみが入れるように、まさるは急いで身を引く。
滑り込むように家の中に入り、靴を脱ぐはるみ。
居間に続く廊下に、まさるとはるみが静かに進む足元。
この物語は、「不可侵領域」(はるみ視点)と対になる作品です。
『不可侵領域』はこちら
https://ncode.syosetu.com/n4829me/




