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第11話 来客
マンション建物前の道を、はるみが、足音荒く帰ってくる。
はるみは口を引き結び、泣き顔を誤魔化すために必死に目を釣り上げる。
スピードを落とさずにエントランスをくぐり、マンションに入っていく。
マンション自宅の玄関前。
はるみは忙しなく鍵を取り出す。
開錠しようとして、ふと、鍵が開いていることに気づく。
静かに、玄関ドアを開けるはるみ。
玄関には、二足の上等な男性物の革靴が並んでいる。
はるみの顔に怯えの色が走る。
ドアノブを握ったまま、はるみは硬直する。
一瞬間を置いて、はるみは床から足を剥がすように一歩を踏み出し、室内に入っていく。
この物語は、「不可侵領域」(はるみ視点)と対になる作品です。
『不可侵領域』はこちら
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