姉ちゃんは死んだッ!もう居なッ⋯⋯⋯あれ?
話が思いつかないよ⋯⋯
「秋野瀬君っ!」
!?
振り返ると⋯⋯いや、振り返ろうとした時。
そんな声と共に横腹に何かがクリーンヒットした。
振り返ろうとした時にやられたもんだから今は絶賛悶絶中だ。
だけど今の声は⋯⋯
「はっ!だ、大丈夫⋯?」
「ま、まさか⋯⋯七瀬⋯なのか?」
だとしたら⋯⋯俺は⋯守れなかったのか?
迫り来る車から、七瀬を?
っ!友達1人すら救えなかったのか!俺は!
「お、落ち着いて!秋野瀬君の⋯⋯せいじゃ⋯ないから。むしろ⋯私が⋯」
え?というか、七瀬が居てももう1人は?
姿が見当たらないが⋯
『あぁ、待っておれ、今出すからの。』
?出すって?
『ほれ、よっと』
するとルミスは七瀬の胸に手を突っ込んだ⋯って、え!?
「何してんだ、ルミス⋯さん!?様!?」
『どっちでも良いわ、それよりも、今中に居るコイツを取り出しよる所じゃ。』
「な、中?まさか⋯七瀬の中に何か神すら危惧する危険なナニカが⋯!?」
そしてルミスが何か白いモヤモヤしたものを取り出した。すると⋯⋯
《( 'ω')ギャァァァァァァやめてえええええ》
まさか、この間抜けで綺麗で涙が出てくる懐かしい声は⋯⋯
《うるせえ!間抜けは余計じゃい!》
ああ⋯⋯やっぱり⋯姉ちゃんの⋯⋯って、姉ちゃんの!?今日何回驚いてんの!?
てかマジで姉ちゃんなのか!?
『ああ、そうじゃぞ。ずっとこの姉はこの小娘の中でおぬしと接しておった。』
え⋯⋯⋯⋯え?⋯⋯マジで?
てか姉ちゃん何で心読んでんだよ!?ルミスさんは分かるけど、わかんないけど何となく出来るんだろうなって頭を収めたけど何で姉ちゃんも心読めるんだよ!!
《知るかボケ!なんか分からんけど勝手にテレパシーみたいに心の声が読めんだよ!今頭痛えんだよ!うぇっ⋯⋯気持ち悪くなってきた・・・》
(・ω・` )ちょ……何その聞くだけで分かる悲惨な呻き声。
『全くうるさいのぅ⋯⋯それにしてもこの小娘も中々にイカれた真似をしよるわ。』
あっそう言えば何で七瀬はこっちに来たんだろう?
《それはねぇ⋯それはねぇ!秋野瀬君が死んじゃったから私も後追い自殺しますーなんてほざきやがった時はマジで止めたよ!》
「でも、お姉さんも最終的には賛成してくれましたよね?」
《いや、あれは賛成というかなんというか⋯》
『⋯⋯もう、うるさいのぅ!黙らんか!!』
「《「ハイッ!!」》」
その場の全員が初めて息が揃った。
『全く、全然話が進まんわ。もう良い、わしが勝手に進める。よう聞いておれよ?』
絶対に逆らえない威圧感を出していた。怖ぇ⋯
『まあ、少し予想外のことはあったが、これよりおぬしらを異世界に転生させる。』
「《「(`・∀・)ノイェ-イ!」ヽ(*´∀`)ノイェ-イ》イェーイv(・∀・*)」
『⋯⋯まあ良い。そして、これよりその異世界において生きる為の術として一つだけ願いを叶えよう。3人で×3だ。だがしかし!絶対に3つの願いは別々のジャンル尚且つそれぞれにやった願いのランクと同質の願いは叶えられない。詳しく言えば最強の魔法、と最強の装備、最強の種族に生まれたいというのはなしだ』
うーむきついな。
『そして、さっきのにもあったが複数系と見なされる願いは無しだ。最強の装備、は詳しく言わなければならない、最強の剣、やら最強の鎧、やら最強の盾、なりな。』
マジか⋯
『さあ、どうする?制限時間は⋯そうじゃな、5時間位でいいか。』
制限時間もあんのかよ!
すると、何も無い真っ白な空間から空間を食い破る様に純黒がバリバリと塗り替え、そこから豪華な装飾で彩られた時計が現れた。演出凝りすぎだろ⋯⋯
そしてそのまま時計の針が動き、5時間程の位置に着いてから短針が時を刻み始めた。
『それが《時》じゃ。その時計こそがこの世で一番正しい時刻を示しておる。己以外には止められない《絶対》よ。』
え?その時が俺達の為に時刻設定してるって全時空に大迷惑じゃない?
『気にするな。たまには《時空》も仕事を休みたい時もある。その端くれだと思うてくれればよい。』
「とにかく、願い⋯⋯どうするよ。」
《「うーん⋯⋯」》
いやどうすんだよ⋯
先延ばしばっかで許してヒヤシンス




