フェニックスは私の心読めるのに私は読めないのズルくない?
恐らくペルソナや女神転生やらやっていないと分からないかも知れません。ご了承下さい。
光が消え、標的を見つけたソレは再び赤い光を発し始めた。
『奴のあの武器は《機銃》という。高い貫通性能を持つ武器だ。更に視認はほぼ不可能に近い高速レーザーは並の反射神経では回避すら不可能だ。初見の回避など不可能に近いだろう。ただし、機銃も良い点だけではない。
【スクカジャ】!』
そして、れぇざぁ?が発射された。
⋯⋯けど、見える!
今度は余裕を持って回避する事が出来た。
「知ってる!そのれぇざぁが出る時に光が出るんでしょ?」
するとフェニックスも、あぁ。とだけ返し、言葉を続けた。
『機銃はエネルギーを吸い取り、それを圧縮することで、エネルギーの塊を作り出す。それを内部で反発エネルギーと接触させる。その時に内部でエネルギー同士が反発することでエネルギーが炸裂し、激しい光を起こす。その衝撃で圧縮エネルギーは機銃から打ち出されている。』
「よくわかんないけど、何が言いたいの?」
ピチューン!
飛んできたれぇざぁをするりと避け、問う。
『1番言いたいことはエネルギーどうこうより、機銃はエネルギーを吸わなければ使えないという事だ。それも圧縮などという工程を踏んでいれば機銃を支える奴の支腕は脆くなるだろうな。』
しわん?わんは⋯⋯腕?
ピチューン!
ヒュッ!!
「うーん?⋯⋯あっ!分かった!腕が脆いから腕を狙っていけってことでしょ?」
ピチューン!
スルっ。
『そうだ。しかし、いくら脆いと言えども、
ピチューン!
ビュバッ!
その短剣では切ることすら儘ならぬだろう。そこで⋯
ピチューン!
ズザザーッ!
我が汝に術を掛ける。その間に少しでも多くの敵を⋯⋯
ピチューン!ピチューン!
ヒュッ!スルっ、クルっ
倒すのだ。良いか?』
ピチュチュチュー!ピチューンチューン!ピチューン!ネビュラチェーン!
気がつけばとんでもない数のソレらが集まっていた。
「分かったから早くして!」
『ゆくぞ!
【ヒートライザ】!
しばらく耐えろ!更に術を用意する!』
そんなの無理だって⋯⋯って、え!あれ!体が!
『落ち着いて体の速度と感覚を合わせろ!汝なら出来る。忘れるな!汝は我なのだからな!』
なんだろう⋯⋯フェニックスに応援されるだけで、なんでか、頑張ろうって思える。もうちょっとだけ、耐えてみようって思えてくる。フェニックスは、自分なのにね。私なのにね。私の孤独を全部纏めて焼き払ってくれるようで、弱い自分を燃やして、強く蘇らせてくれそうだから、だから、こんな《私》に出会わせてくれたグレイス様にお礼を言う為にも⋯⋯
「私はッ!!ここで終わりたくないのッ!!!」
目前にある鋼鉄の塊、そんな鉄くず、知るか。今なら、そんなモノッ!!
「『ブッ壊セルッ!!!』」
短剣を振るった。
ただそれだけで
シュイィィィィン!!
ガチャッ⋯
ソレは腕を失った。
だけでなく、胴体を切断され、更に、体が木っ端微塵に消し飛び、粉微塵に消え去った。
更に、周りにいたソレらも、動きを止め、停止した。
「はぁ、はぁ⋯⋯やっ⋯たの⋯?」
『あぁ、そのようだな。よくやった。』
やっと終わった⋯⋯
「もうクタクタだよ〜」
『残念だが休む時間はないぞ。休んでいる間に敵はこちらを追ってくる。眠るなど以ての外だ。最悪起きる間も無く殺されている。』
「」
じゃあいつ休めって言うの?
『そんな時間はないな。これは試練なのだからな。』
⋯⋯どの道この試練をやらなきゃ死んじゃうんだから、頑張らなきゃ。
『(別に生死の境に居ると言っただけでグレイス様なら蘇らせる事も出来るだろうが、な。
⋯⋯それより、この娘、我を呼び出したことと言い、心に潜みし闇は中々に深そうだ。それに、あの一撃⋯ヒートライザだけの力では無い。チャージもしていない。それであの威力。そして決定的なのはあの一撃の際、一瞬我を切り替えた。恐らくはあの娘、《ワイルド》だな。だとして、あの威力は相当に破壊や崩壊に近いペルソナだろう。我が手綱を握れれば良いのだが⋯⋯最悪の場合、グレイス様のお手を煩わせてでも対処しなければ⋯⋯)』
ワイルド、だとぉッ!?




